アニメ『ウマ娘 ROAD TO THE TOP』3話の見どころ・ネタバレ
※引用画像は『© Cygames, Inc.』です。
1.日本ダービーの影響
会心の走りをして日本ダービーを勝利したアドマイヤベガだったが、走りの最中に『妹のことを忘れてしまっていた』後ろめたさから勝利を純粋に喜ぶことができず、更に自分を追い込んでいた。
完璧な走りをしたにも関わらず日本ダービーを負けたナリタトップロードも調子を落としており、もっと頑張らなきゃ駄目だと自分を追い込むせいで本来の力を出せないでいた。
2人の異変に気づいたのはそれぞれ、トップロードのトレーナーとアヤベと同室のカレンちゃんだった。トレーナーは休むように言い聞かせるのだが、トップロードは焦りからそれを無視して自主練を始めてしまう。
・高レベルなレースに夢中で妹のことを忘れていたアドマイヤベガ
敗者であるトップロードが悩むのはわかるのだが、勝利したはずのアドマイヤベガも妹の幻影に悩み苦しむ。2人の違いはその悩みを共有してくれるトレーナーがいるかいないかである。
テイエムオペラオーは自立した精神、ブレない心を持っているので支えてくれるトレーナーがいなくても問題なく走り続けることができる。しかし、一人で思い詰めてしまうアドマイヤベガには相談相手が必要だろう。
2.追われるように練習するトップロードとアヤベ
トップロードは周りの期待を裏切らないため、アドマイヤベガは妹に勝利を捧げるために自分を追い込み、過度なトレーニングを続けていく。
特にアドマイヤベガの追い込み方は異常であり、足に痛みがあるにも関わらず夜中でもトレーニングを続ける。カレンチャンはアヤベのトレーニングは怪我に繋がると心配しつつも、止められないでいた。
アドマイヤベガは『妹』から『走れるのは菊花賞まで』と言われる。足に異常がないのに痛みがあること、そして菊花賞までしか走れないのは『自分への罰だ』と思い込むアヤベは、足が壊れるその瞬間まで妹に勝利を捧げることを誓う。
・妹の幻影から走れるのは菊花賞までと告げられるアドマイヤベガ
史実では競走馬アドマイヤベガは菊花賞を最後にレースを引退している。妹からの予言はこの史実を元に指摘されているのだが、このアニメではどうやって菊花賞を表現してくれるのか楽しみではある。
アドマイヤベガには親身なトレーナーやチームメイトもいなさそうなので、彼女を助けてくれる存在はかなり限定されている。おそらく、同室のカレンチャンあたりが活躍しそうではある。もしくはテイエムオペラオー。
3.気持ちを克服した者と突き進む者
常に気負っているトップロードをリラックスさせるためにトレーナーは、トップロードに子供のウマ娘たちのコーチ役を担当させる。子供たちと一緒に走るトップロードはいつもの笑顔を取り戻し、リラックスした時間を送ることができた。
トレーナーとの会話で日本ダービーの敗北に向き合えたトップロードは気持ちをリセットすることに成功する。合宿所に商店街のみんなが駆けつけて応援してくれたことから、トップロードは気持ちを新たに次のG2戦にのぞむ。
G2の京都新聞杯にのぞんだトップロードだったが、日本ダービーと同じレース内容でアドマイヤベガに負けてしまう。しかし、トップロードは日本ダービーのときとは違い、前を向いて次のレースへ向けての考えを巡らせているのであった。
・子供のウマ娘たちのコーチ役を務めるナリタトップロード
ナリタトップロードはトレーナーの発案もあって合宿中に子供たちのコーチ役を務めることになる。元々、クラス委員長ということもあり面倒見が良く、子供たちから瞬く間に好かれてしまう。
一応、ウマ娘の世界ではレースに参加するにはトレーナーがついていないといけないはずだが、アニメではトップロードだけにトレーナーがいるという表現になっている。正確には『親身になって考えてくれるトレーナー』がトップロードにだけついているということなのだろう。
アニメ『ウマ娘 ROAD TO THE TOP』3話の感想・考察。
トレーナーの有無でナリタトップロードとアドマイヤベガの道が分かれたような印象を受けた。実際、テイエムオペラオーもトレーナーのいるトップロードのことは心配していなかったが、一人で思い詰めるアドマイヤベガのことを心配していた。
合宿編を挟んでの次回はクラシック三冠目の菊花賞がやってくる。トップロードは気持ちを切り替えて準備万端と言う感じだが、アドマイヤベガがどういう風になるのかは気になるところだ。
4話目にして菊花賞が終わるとなると、残りの話がどうなっていくのだろうか?クラシック以降だとテイエムオペラオーあたりにスポットライトが当たりそうだが、全く違う世代の話が描かれる可能性もある。