『接近不可レディー』1話の見どころ・ネタバレ
1.王宮の地下監獄で死んでくれと言われるヒリス
主人公のヒリスは、実の兄・リカルド・イノアデンから「ガブリエルの代わりに死んでくれ」と言われる。
そもそも、ヒリスはガブリエルの代わりに牢獄に囚われているのに、さらにガブリエルの代わりに死んでくれとは、どういうことかとリカルドに問いただす。
かなりハードなスタートを迎える物語である。ヒリスは兄のリカルドのことを慕っていて、だからこそリカルドの無理な要望に答えてきたのだが、それに対する見返りは一切なく、最後には死んでくれと言われる始末である。
しかも、血の繋がっている実の妹・ヒリスのことはないがしろにするのに、義理の妹であるガブリエルのことを溺愛しているというのも珍しい構図である。(本来、血の繋がったほうを優先しそうなものである)
2.兄と義妹に愛想を尽かして8度目の人生を決意する
ヒリスは「もう7回も同じ人生を繰り返している」ということを真に受けたリカルドは、「どうせ死んでも過去に戻るのだから死んでくれ」というとんでもない理論で、ヒリスに死を強要する。
死ぬのは一瞬だとか、死ぬのには慣れているだろ?などというリカルドのクズさ加減に、とうとうヒリスの中での兄への期待がなくなり、ヒリスは8度目の人生を決意するのであった。
©Kakao piccoma Corp.:8度目の人生を始めようとするヒリス
いわば、ヒリスの8度目の人生は兄・リカルドと義妹・ガブリエルへの復讐の物語と言えるだろう。7度の人生経験を生かして、ふたりを捨てることに全力を誓うヒリスであった。
『接近不可レディー』1話の感想・考察
異世界転生や、作中に何度も時間をループする作品というのは、見てきたが「物語が始まった時点で7度もループしている」作品とうのは初めて見る。
どういう経緯で、そういう能力(もしくは呪い?)に目覚めたのかわからないが、これは今後、説明されていきそうである。(ループから脱出する方法も考えないと、いくら人生がうまくいっても死んだらまた戻るだと、永久に死ねないと同義になってしまう)