『接近不可レディー』8話、9話の見どころ・ネタバレ
1.クリスティアンの目論見
ヒリスは、過去7度の人生を経験しているので、今回クリスティアンがヒリスにアプローチを掛けてきた理由がわかっている。
毎回の人生で、ヒリスの開花を最初に知る外部の人間はクリスティアン・パルベノンであり、ヒリスにパルベノン家に来るように誘いを掛けるのも「ヒリスの開花後」である。
そのことから、クリスティアンの目的は「ヒリスの異能としての血」であり、異能が弱まっているパルベノン家の異能を強めるために、ヒリスと結婚しようとしていると、ヒリスは気づいている。
ここらへんは、ループ経験者の圧倒的強みであり、過去の知識を使って間違いのない選択をしていく。
「ループモノ」というと、何度もループを重ねて経験と知識を積んでいき、問題を解決していくとうものなのだが、この作品は「すでに7回の人生を経験している」状態でスタートしているので、ループものというよりかは、「歴史を知る人間が過去にワープした」作品に近い展開である。
2.「攻撃」とは何かを実践してみせるヒリス
部屋でくつろいでいるヒリスに、リカルドが「ヒリスがガブリエルを攻撃した」と非難しにやってくる。
ヒリスは「どかしただけだ」と言うのだが、リカルドは聞く耳を持たない。ヒリスは攻撃とは何かを、自分の部屋の壁を破壊して証明してみせる。
©Kakao piccoma Corp.:異能で壁を破壊して、攻撃とは何かを見せつけるヒリス
部屋を破壊したヒリスは、放心状態のリカルドを横目に見ながら、新しい部屋へと移動するのであった。
ヒリスがこれだけ強気に出れる理由は、自分が開花しており、かつその能力を十全に仕えるからだろう。しかも、これだけ相手に悪態をつく理由も、7度の人生の中で、リカルドやガブリエルに心の底から愛想を尽かしており、会話するに値しない相手だと断定しているからである。
『接近不可レディー』8話、9話の感想・考察
自分は、クリスティアンがヒリスの仲間になるのかと思っていたのだが、このキャラも前世でどういう性格なのかヒリスが見抜いており、仲間にはならなさそうである。
ヒリスは、家族に対しては常に攻撃的で、取り付く島もないスタイルを徹底している。家の中で孤立しているが、それも今までの人生から想定内なのか、ヒリスに焦った様子はない。
ヒリスの傍若無人な態度に、父・ディエゴもイライラしはじめて、とうとうガブリエルに当たるようになる。少しずつではあるが、ヒリス以外の家族の中にも亀裂が入りつつある。