『接近不可レディー』10話、11話の見どころ・ネタバレ
1.カリキア家の舞踏会に合わせて外出するヒリス
ヒリスとメイは、ディエゴの異能で3階に閉じ込められていたのだが、案外適応していた。
ヒリスはカリキア家の舞踏会の日に合わせて、ディエゴが作った異能の壁を破壊して、外出する。
その目的は、「血が宝石に変わる異能を持つ子」を保護することだったらしい。
カリキア家は異能の血を強めるために、度重なる近親婚をするのだが、結果として子どもは早死し、近親婚の副作用で異能の力が急速に弱まってしまうのであった。
その例外として、存在するのが、ヒリスが助けた子どもということだろう。
ヒリスが、この子どもを助けた理由がまだよくわかっていない。単純に、過去の記憶でこのことを知っていたから、親切心で助けている可能性もあるが、それ以外にも今後、ヒリスに待ち受ける未来で何か役に立つことがあるのかもしれない。
2.揃う4大家門のキャラクターたち
ヒリスの助けた子どもの名前は「マゴ・カリキア」といい夏の象徴・カリキア家の異能を唯一受け継いだ人間である。
そして、その子どもをカリキア家の依頼で助けに来たのが秋の象徴・ベルゼット家当主の「アクシオン・ベルゼット」である。
©Kakao piccoma Corp.:秋の象徴・ベルゼット家当主アクシオン・ベルゼット
アクシオンはマゴを渡して欲しいとヒリスに願い出る。ヒリスの「前世」では、ここで相手の提案を受け入れたのだが、今回はそれを拒否して、マゴを抱いて逃げるのであった。
ヒリスの前世の記憶では、アクシオンの提案を受け入れると、良くない未来が待っているとわかっているのかもしれない。
今回の話で、4大家門の各異能所持者が全員出てきたことになる。
3.婚約破棄したいクリスティアン
カリキア家の舞踏会に呼ばれたクリスティアンとディエゴは、軽く会話をする。
ディエゴは、なんとか異能が開花したのはリカルドということにして、話を収拾させたいのだが、クリスティアンは信じる気は一切ない。
しかも、クリスティアンはこの舞踏会の前に、ガブリエルとの婚約破棄を手紙にて通達していた。この無礼な行いに、ディエゴは怒るのだが、クリスティアンは代替案として、ヒリスと婚約させてくれれば問題ないと言う。
クリスティアンの目的は、あくまでヒリスの異能の血であることがわかる。
逆に、ディエゴは徹底してリカルドが異能を開花させたということにしたいらしく、世代交代の発表までに、なんとかヒリスからリカルドに異能の力を移動させる方法を見つけようとするのであった。
どうやら、4大家門にとって「異能の血」は今の地位を確立している絶対的な指標なので「失いたくない」もしくは「強化したい」という思いがとても強いようだ。
異能の血がまだ濃いイノアデン家は「優秀な長男に異能の力を継がせたい」という別の思惑が働いている。
『接近不可レディー』10話、11話の感想・考察
とうとう、異能の力を持つ4大家門のキャラクターが出揃ったことになる。
今後は、「マゴ・カリキア」を中心にどのようにヒリスが立ち回っていくかで、物語の進みが決まっていきそうである。
一方、クリスティアンとディエゴの目的も明確化され、両名も自身の目的達成のために動き始めると思われる。
そもそも、なんでカリキア家の人間が何者かにさらわれて利用されていたのだろうか?それだけ、カリキア家が没落してしまっていたということなのか。