『接近不可レディー』12話、13話の見どころ・ネタバレ
1.カリキア家の姫・ビオレッタ
カリキア家の舞踏会は、カリキア家の姫のために行われるパーティーである。その主賓であるビオレッタ・カリキアが現れる。
©Kakao piccoma Corp.:カリキア家の姫 ビオレッタ・カリキア
クリスティアンの話から、ビオレッタとアクシオン・ベルゼットが仲の良いパートナーだとわかる(婚約はしているのかまでは不明)。カリキア家内部でも権力争いのようなものがあるらしく、ビオレッタの従兄テルゾ・カリキアとは礼儀正しい会話ながらも、牽制し合うのであった。
そんなところに、ヒリスが異能を使って現れて、ビオレッタに「マゴ・カリキア」をプレゼントするのであった。
本来、このプレゼントはビオレッタがアクシオンに依頼したものらしく、その役目をヒリスがした形になる。
アクシオンの申し出を断ったのに、結果アクシオンがしそうなことを代わりにヒリスがやった理由はなぜなのだろうか?「ビオレッタに名前を売るため」と「自分がイノアデン家の異能を開花させたと皆に認めさせるため」の両方であろうか?
2.ディエゴの力を奪い当主として君臨するヒリス
カリキア家でやりたい放題したヒリスに、怒り心頭のディエゴは、あまりにもヒリスの舐めた態度に、とうとう自身の異能を使って黙らせようとする。
しかし、ヒリスの異能によって対抗され、しかもヒリスによってディエゴの異能の力を吸収されてしまう。
ヒリスは「カリキア家の涙」の隠された効果「異能大幅強化、かつ一定時間相手の能力を奪う」でディエゴをもねじ伏せてしまうのであった。
その結果、ヒリスの異能はさらに強化され、当主としての証である「印」が体に現れる。昔からの習わしで、この印が現れたものが当主となるということで、この時点でヒリスがイノアデン家の当主となるのであった。(力を奪われたディエゴもリカルドも何も文句が言えない)
ヒリスがなぜ、カリキア一族にのみ知られている「カリキア家の涙」の真の効果を知っていたのだろうか?7度の人生の中で当然知ったのだろうが、そのループする人生の中で、カリキア家と仲良くなった人生があったということか。
しかし、異能の大幅強化だけならまだしも、相手の異能の力を奪うというのはかなり強力である。自身が異能の力を持ちつつも、対異能戦において絶対的な能力を持っているのは強い。
『接近不可レディー』12話、13話の感想・考察
ヒリスは、公衆の面前でマゴ・カリキアをビオレッタに渡したことで、恩を売りつつも、自分の異能が開花したことを皆に認めさせた形となった。
秘密裏にリカルドに異能を移し替えて、後継者をリカルドにしようとしていたディエゴの計算は早くも崩れ去った形となる。
ディエゴから能力を奪ったヒリスは、名実ともにイノアデン家の当主となる。もはや、この時点で「ヒリスの復讐」は完了したかに見える。今後、どういう話の展開が待っているのだろうか?