『接近不可レディー』31話、32話の見どころ・ネタバレ
1.無くなった聖杯の場所を特定するヒリス
イノアデン家の新当主就任の祝宴で使う聖杯がなくなってしまう。聖杯は王より直々に賜ったものである。
ヒリスとしては聖杯には興味はないのだが、誰が隠したかは心当たりがあるらしく、ディエゴの部屋へ向かうのであった。
7度の人生を経験しているヒリスは「ディエゴの部屋に隠し部屋」があることを知っており、その中に隠されていた聖杯を見つけるのであった。
どうやらヒリスは過去の人生で、ディエゴの隠し部屋に閉じ込められていた経験があるようだ。もはや、当主としての力を失ってしまったディエゴは、このぐらいの嫌がらせしかできないのだろう。
いまだにディエゴから「次の当主はリカルド」と期待されていることに、ヒリスは憐れみを向けるのであった。当主にもなれない、覚醒もしないリカルドの評価は確かに地の落ちてしまっただろう。
2.異能の痕跡が残るヒリス
聖杯を取り返したヒリスは、聖杯に少し異能の力が感じられたので、何かあると思い自分の異能の力を流し込んで見る。しかし、何も起こらなかったので、ヒリスは勘違いだったかとそこで異能の力を止めるのであった。
定例会の結果を報告しにきたノートン・ペラノとその息子エンリケ・ペラノが現れる。
普通にヒリスと会話しているところで、エンリケが「聖なる力を使ったか?」と質問するのであった。
どうやら、ヒリスの異能の力は周りにかなり強い香りを発するようで、それにペラノ親子が耐えかねたようだ。
エンリケが顔を赤らめていたので、単純に異能の力に当てられた以外に、何か異性を魅了するような効果があるのだろうか?
3.何かを企むテルゾ
つい最近まで、テルゾとビオレッタを結婚させようとしていたカリキア家の長老たちだが、ヒリスが当主となってからは、テルゾをヒリスと結婚させるための次善の駒として考えているようだ(本命はマゴだがまだ幼いので、テルゾの二段構え)。
そんな長老たちから色々と要求をされているテルゾだったが、何やら裏で「カリキアの血」を集めて何か企んでいる様子であった。
©Kakao piccoma Corp.:何かを企むテルゾ・カリキア
素直に考えたら、「テルゾが当主になるため」に何かを企んでいると考えるべきだろう。そこで邪魔になってくるのが、マゴやビオレッタだろうから、そこを排除する方法を考えているのかもしれない。
実際に、ヒリスのループ中にマゴが殺されるということがあったので、それがテルゾだった可能性はある。
『接近不可レディー』31話、32話の感想・考察
テルゾが市場に流れたカリキアの血を集めて、何か企んでいるようだ。おそらく、ここらへんの企みは「ヒリスの経験」の中に情報があると思うので、ヒリスの裏をかくのは難しそうである。
ヒリスの過去の経験で「カリキアの血」を飲ませて、異能を移動させるという試みがあったが、あれは結局、ヒリスの体を衰弱させただけで効果はなかった。テルゾは何かカリキアの血の「本当の使い方」を知っているのかもしれない。