『接近不可レディー』33話、34話の見どころ・ネタバレ
1.変化していくリカルドの扱い
リカルドは外出して、1ヶ月ぶりとなるイノアデン傘下の家門たちと会合を行う。
リカルドの親友であるオズモンド・マリベルが心良く出迎えてくれる。変化のない対応に、安心するリカルドであったが、会話をしていくうちに違和感を覚え始める。
©Kakao piccoma Corp.:リカルドを出迎えるオズモンド・マリベル
もはや、イノアデン家の継承者ではなくなったリカルドのことを「バラの貴公子」と呼んでもいいのか?という疑問や、ヒリスを紹介して欲しいというお願いに、リカルドは焦り始めるのであった。
ヒリスがイノアデン家の当主となったことは、周知されてしまったので、リカルドには後継者としての価値がなくなってしまった。リカルドの取り巻きたちも、徐々にではあるがリカルドから距離を置いて、ヒリスに近づこうという算段を立てているのだろう。
いきなりリカルドを切り捨てるようなことはしないが、あくまで「ヒリスの兄」として利用してやろうという思いが見え隠れする。
2.奇形魔物の証拠を隠滅するヒリス
怪物を作っていた組織の連中が、カリキアやベルゼットにバレる前に証拠を燃やそうとする。
そこにヒリスが現れて、組織の連中を倒し、奇形魔物たちを殺していくのであった。どうやら、この奇形魔物たちは獣に「カリキアの血」を移植することで作られた存在らしい。
この情報が早期に見つかるとヒリスとしては今後、動きづらくなるので今はまだ証拠隠滅して、情報拡散を防ぐのであった。
ヘリオナとオズモンドの婚約1周年記念パーティーで「事件が起こる」と過去の記憶で知っているヒリスだったが、その事件とはこの奇形魔物に関連するものなのだろうか?
奇形魔物を作るのには「カリキアの血」が必要らしいが、同じくカリキアの血を集めていたテルゾのことが怪しくなってくる。彼は大量に集めたカリキアの血で何をしようとしているのだろうか?
『接近不可レディー』33話、34話の感想・考察
ディエゴに引き続き、リカルドも以前のようにチヤホヤされることはなく、あくまで「ヒリスの兄」という人脈だけを頼りにされるようになってしまった。もはや、ヒリスが何か手をくださなくても、徐々に落ちぶれていくのは間違いないだろう。
「カリキアの血」というのは、悪用できるらしく、だからこそ市場に出回らないようにカリキアやベルゼットが厳しく管理している。本来、その異能の力というのは本人にしか使えず、享受できないものなのだろうが、カリキアの異能については、他の人間が活用できるから狙われやすいのかもしれない。