『接近不可レディー』35話の見どころ・ネタバレ
1.4回目の人生
ヒリスの4回目の人生は、「ループしていることをディエゴに伝える」ということから始まった。
しかし、案の定、ディエゴからは狂ったと思われて家に軟禁状態にされてしまう。3回目の人生と同じで「カリキアの血」をヒリスに飲ませようとするのだが、ヒリスはそれを拒絶する。
©Kakao piccoma Corp.:ループしていることを話しても信じてもらえないヒリス
業を煮やしたディエゴは、無理やりカリキアの血をヒリスに直接注入した。結果、ヒリスの体はどんどん醜悪になっていき、最終的には死を迎えるのであった(おそらく、奇形魔物と同じことが起きていた)。
7度目の人生でもそうだったが、「ヒリスが人生をループしている」ことは誰も信じていない。そういう経験の元、ヒリスはもうループしていることを他人には言わないし、仮に疑われたとしても絶対にバレないという自身があるのだろう(人生をループしてるなど信じれるはずがない)。
2.軽視され始めるガブリエルの立場
いつものようにショッピングを楽しんでいたガブリエルの前に、オズモンドとヘリオナが現れる。
ふたりの婚約記念パーティーが行われることを初めて知ったガブリエルは動揺する。
さらに、ふたりは「ヒリスが継承者になって立場が微妙」「イノアデン家と血の繋がりもない」点を嫌味ったらしく指摘するのであった。
ガブリエルはディエゴやリカルドと違い、ヒリスが当主になってもそれほどショックを受けることはなかったが、その一方で、周りからの評価が下がっていることは確かである。
今まで当主のディエゴ、そして次期継承者と言われたリカルドから溺愛されていたガブリエルなので、周りからしたら仲良くしておくことに損はないという立場であったはずだ。
しかし、今ではそれもなくなってしまったので、徐々にガブリエルから人は離れていき、みんなヒリスにすり寄る形になっていくだろう。
『接近不可レディー』35話の感想・考察
徐々にではあるが、ヒリスの過去の人生の全容が見えつつある。家族たちに幻滅し、周りの人間を寄せ付けないような性格が形成された要因がわかってきた。
おそらく、いちばん重要な情報は「7度目の人生」なのだろう。自分はてっきり「復讐を誓った後に死んで8度目の人生を開始した」と思っていたのだが、「7度目の人生でひとしきり復讐を果たした」後に、死んで8度目の人生をスタートしたらしい。
イノアデン家のヒリス以外の人物の重要度が下がりつつあるのだが、その矛先はもちろんガブリエルにも向き始めている。ガブリエルに至っては、異能の血もないので、もはや他の家からはただの一般人ぐらいにしか見られていない可能性がある。