『接近不可レディー』48、49話の見どころ・ネタバレ
1.王の息が宿ったもの
ヒリスは不死の呪いを解きたければ「王の「息」が宿ったものを探し出せ」と王から言われる。3000年前の裏切りのせいでなぜ自分が呪いを受けなければならないのかと、ヒリスは理不尽さに悔しさをにじませる。
翌日、アクシオン・ベルゼットがイノアデン家にやってきて、ヒリスと「王」について話そうとする。アクシオンはヒリスに何をしようとしているのか問うが、ヒリスは答えようとしない。
「王の息が宿ったものを探すつもりなのか?」というアクシオンからの問いに、ヒリスは探すつもりはないと否定する。だが、後日、ヒリスが「王の息が宿ったもの」を探そうとしているところをアクシオンに見つかってしまうのであった。
©Kakao piccoma Corp.:「王の息が宿ったもの」を探すはずがないと否定するヒリス
どうやらすべての始まりは3000年前に遡るらしい。初代イノアデンの当主が何か裏切り行為をして、その代償として不死の呪いを受けたということだろう。
このループ世界での生き方を熟知しているヒリスにとって、次にやるべきことは「不死の呪いから解放されること」であり、必然的に次の目標は「王の息が宿ったものを探す」となる。
アクシオンに相談しないのは、今までのループで打ち明けたことでマイナスのことが多かったことと、どうせ失敗してもまたループすればいいという考えからだろう。
2.72番目の扉に入るふたり
ヒリスは「王の息」とは形のない力、つまり異能の力のことを示していると考える。そこで異能の力を強く感じた四季の森の「72番目の扉」の前までやってくる。
ヒリスが扉を開けようとすると、そこにアクシオンも現れる。どうやらヒリスと同じ考えでこの場所にたどり着いたようだ。
部屋の中に入ると寝室になっていた。あからさまに怪しい鏡を見つけた2人は、ヒリスの行動力の高さで鏡の中の世界に入ってしまうのであった。
©Kakao piccoma Corp.:「王の息が宿ったものを探さない」と言っていたヒリスを見つけて喜ぶアクシオン
アクシオンから「怖いものはないのか?」という質問に、昔はあったが今では何もかもが無意味、という返答は印象深かった。ヒリスは8回の人生で考えられる恐怖というものを全て体験したのかもしれない。
実際、どこかのループ世界で「人生をやり遂げた(寿命まで生きた)」可能性すらある。でも、またループ世界が始まったとしたらそれは絶望と言えるだろう。
『接近不可レディー』48、49話の感想・考察
一時期の休載を挟んで『接近不可レディー』のシーズン2が始まる。シーズン2の目的は『王の息が宿ったもの』の探索であり、ひいてはヒリスの不死の呪いを解くことになりそうだ。
ヒリスの人生がループしている話は、「家族とのいざこざ」については語られた。しかし、家族以外の四家門の人間たちとの過去については語られていない。
特にアクシオンとは過去の人生で何かあったことが匂わされており、今後語られそうな話である。