『処刑少女の生きる道』1話のあらすじ
かつて日本から現れ、この世界を滅ぼすほどの厄災をもたらしたと言われる《迷い人》。日本人の少年・ムトウミツキ、彼もこの世界に召喚された《迷い人》だ。グリザリカ王城に召喚され、「無能力」と判定されたミツキは、王城から追放されてしまう。ゆくあてもなく彷徨っていたミツキは、自分を保護してくれるという神官の少女・メノウと出会う。
©佐藤真登・SBクリエイティブ/処刑少女製作委員会
『処刑少女の生きる道』1話の見どころ・ネタバレ
1.異世界に召喚されるも追い出されるミツキ
日本人であるミツキは、突如、異世界に召喚される。しかし、無能力という判定を受けて、即座に追い出されてしまう。
行くあてのないミツキは困り果てるのだが、そこに神官のメノウが現れてミツキを保護する。
メノウがミツキを教会に連れて行く途中に、この世界の成り立ちや常識について説明されるのであった。
©佐藤真登・SBクリエイティブ/処刑少女製作委員会:この世界についてミツキに説明するメノウ
「異世界転生」というジャンルが鉄板となった昨今、もはやキャラクターさえも「異世界転生」のことを知っていて、それに関する説明をすべて省いて話すが進むことが増えた。この作品もそんな手法で話が進んでいく。
ミツキは異世界転生あるあるの、異世界との知識の違いを利用した立ち回りを狙おうとするも、この世界は異世界人が昔からしょっちゅう来ているらしく、「知識によるアドバンテージ」は活かせないことを知る。
異世界から人が来ることが珍しい世界だと、そのアドバンテージを活かしやすいが、この世界では異世界人がいるということは常識の1つになっているようだ。
2.神官の仕事
メノウはミツキをボロボロな教会へ連れていく。ミツキは王城で無能力を判定されたが、メノウ曰く異世界人は例外なく何かしらの能力を持っているはずだと言う。
ミツキはメノウの言う通りに、精神を集中させると能力が発動する。結果的に、モノを消失させる能力を持っており、王城では「無という純粋概念」だったことから、無能力と判定されてしまったようだ。
すべてを「無かったことにできる」最強の能力に震えるミツキは、これで何でもできると思った矢先に、メノウに頭を刺されて殺されてしまうのであった。
メノウの本当の仕事は「異世界から来た迷い人を殺すこと」であり、神官というのは仮の姿で本職は「処刑人」のようだ。この世界には異世界の人間が昔から多数召喚されているらしく、そのせいで今まで多大な被害を受けていたらしい。なので、それを殺すための処刑人という立場の人間がいるのだと予想できる。
てっきりミツキは主人公の一人だと思っていたが、この「処刑人制度」を見せるための使い捨てのキャラだったらしい。
3.片割れの異世界人を殺しにいくメノウ
ミツキからもうひとり異世界人がいることを知ったメノウは、神官見習いのモモと一緒に残りの「迷い人」を処刑しに動き出す。
グリザリカの王族が異世界人を召喚した理由は「第1身分のファウストに対抗するため」であるらしく、王族でありながら第2身分に甘んじている自分たちの立場を変えるためとのこと。
グリザリカ王の部下たちがメノウの行動を妨害しようとするが、マスター・フレアの最高の弟子であるメノウに歯が立たず、全員討ち倒されるのであった。
ミツキが捨て駒のキャラだった関係上、もうひとりの異世界人がどうやら主役格、ヒロイン役のようである。どういった理由で「ミツキは殺したのにもうひとりは殺さなかったのか」という理由が問われるシーンが今後、来ると予想される。
なにやら、メノウ自身も日本にいたときの記憶があるらしいので、彼女も異世界人の可能性が匂わされている。
『処刑少女の生きる道』1話の感想・考察
せっかく、主人公として話が始まりそうだったミツキだったが、あっさり殺されてしまい退場となる。あくまで、この世界を説明するための舞台装置という可哀想なキャラであった。
メノウに関しては最初の演出や、終盤の演出で「日本にいた頃の記憶」があるようだったので、メノウ自身が異世界人である可能性がある。メノウが言っていた「親友」が、今回召喚された異世界人の片割れなのだと予想できる。
しかし、この世界に召喚される異世界人は「日本人ばかり」ということだが、着ている服から見るに、「もっと狭い領域で学校の人間が召喚されたのでは?」と思える。今回、見せられた異世界人3人は全員制服を来ていた学生なので、学校ごと異世界に召喚されたとも考えられる(召喚されるタイミングは違う)。