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ピッコマ『あなたの心がわかるように』1話、2話感想・ネタバレ:冷え切った夫婦の人格入れ替わり

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目次

ピッコマ『あなたの心がわかるように』1話、2話の見どころ・ネタバレ

1.国策の失敗

本作の主人公バイオレット・ローレンスはラクラウンド王国唯一の王女として生を受け、何不自由なく生活してきた。しかし、3年前にラクラウンド王室の国策事業が失敗に終わることで風向きが変わる。

国策の失敗、国王の死、国民の糾弾を経て、王室は莫大な借金を背負うことになる。そこに現れたのが爵位を欲していたウィンター・ブルーミングである。ブルーミング公爵家の長男として生まれながら、婚外子で異邦人の息子ということで爵位を受け継げない立場にいた。

ウィンターは王室の借金を肩代わりする代わりに、王女バイオレットと結婚し爵位を手に入れようとする。しかし、王室の借金がなくなるとバイオレットの兄アッシュが王室の解体、権利の移譲、そして爵位をすべて放棄したことによってウィンターは爵位を手に入れられなくなってしまうのであった。

何不自由なく生活していたバイオレットと、婚外子という立場でありながら商人としての才能を開花させ大成したウィンターが「国策の失敗の貧乏くじ」を引かされたような感じで物語はスタートする(バイオレット以外の王族は難を逃れた)。

まさか、王族が全ての権利を放棄するとはウィンターも予想がつかなかっただろう。王室の威厳は失墜していたから手放すのは惜しくなかったのか、それともウィンターに爵位を渡したくない思惑でもあったのかはわからないが、見事にウィンターははめられたことになる。

2.身体が入れ替わる

時は流れてバイオレットがブルーミング家に来て3年となる。夫婦仲は冷え切っており、ウィンターは王室の借金を肩代わりしたことで失った財産を取り戻そうと働き続けていた。

バイオレットがブルーミング家のパーティーに行っても笑いものにしかされず、散々な結婚生活を送っていた。

そんな人生が嫌になったバイオレットはウィンターは「私が死んだら葬式には来てくれるだろうか?」という考えをするようになり、勢いそのままに薬を大量に飲んで自殺を図る。だが、死にきれなかったと思い目を覚ますと、なんとウィンターの身体に乗り移っているのであった。

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©Kakao piccoma Corp.:起きるとウィンターの身体に乗り移っていたバイオレット

夫婦仲が冷え切ったふたりの身体が入れ替わるという物語となる。「男女の人格入れ替わり」というと昔からある確立された物語形式の1つであるが、ピッコマで見るのは初めてとなる。

お互い立場が入れ替わることで、冷めきった夫婦仲がどのように変化していくのか楽しみである。

ピッコマ『あなたの心がわかるように』1話、2話の感想・考察

おそらく、人格が夫婦で入れ替わったことで、お互いの立場や気持ちを理解していくという作品になると思われる。気になる点や今後の展開を予想すると「他の王族は今どうしてるの?」や「ウィンターが爵位を手に入れるにはどうしたらいいか?」などが考えられる。

この手の人格入れ替わりは「何かしらの衝撃」で入れ替わることが多く、それによって「同じ方法で人格を戻す」という風な方策を取るのだが、この作品はどうして人格が入れ替わったのかよくわかっていない。全く別々の場所にいた夫婦が、妻の自殺未遂を発端として人格が入れ替わったので、人格を戻す方法がわからない。

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