ピッコマ『ゴッドオブブラックフィールド』61話、62話の見どころ・ネタバレ
1.DIファミリー買収に向けて
ラノックから恭弥に向けて電話があり、個人口座に企業買収用の資金が振り込まれる。恭弥は不要だと言うのだが、それなら運転資金にしてくれとラノックは言うのであった。
その後、ミシェルから電話があり、DIファミリー買収の顔合わせに来て欲しいと言われる。ダエルからも「恭弥がボコした子どもの父親が有名な暴力団一家」だったらしく、訴えられているという情報が渡される。
恭弥の今戦っている相手からしたら暴力団一家の訴えはあまりにも平和的すぎて、日本は良い世の中だとダエルと共に痛感するのであった。
ラノックに言われた通り、自分の組織を手に入れるためにDIファミリー買収へ動き出す。これによって恭弥が組織を手に入れられるし、ラノックからのお金を法人として受け取りやすくなる。
傭兵としての経験、そして転生後の熾烈な争いをしてきた恭弥とダエルにとっては暴力団からの脅しは何も感じていないようだ。むしろ、日本の平和さを噛み締めている様子である。
2.居心地の良さを感じる恭弥
ダエルからの計らいにより、恭弥と白井美紅でドライブデートに出かけることになる。どうやら学校では恭弥が「フランス大使の推薦を受けて留学に行く」という噂が広まっているらしい。しかも、美紅もフランスについていくと宣言し、今からフランス語の勉強をすると言い出すのであった。
©Kakao piccoma Corp.:恭弥とドライブすることになる白井美紅
その後、両親と夕食を取っていると恭弥は「両親が支援する児童養護施設に一緒に行かないか」と誘われる。時間があれば一緒に行きますと返答する恭弥。
恭弥は、こんな居心地良い生活を自分が享受していいのかどうか迷いが生じる。家族に愛着が湧けば湧くほど、その人達を騙しているという思いが膨らんでいくのであった。
恭弥は常に「この体を使い続けて良いのだろうか?」という問題を考えている。周りとの関係が良好になればなるほど、その思いは強くなっているようだ。しかし、現状、体を返す方法もなく、家族に説明する方法もないので結論が出ずに先送りにされている。
この作品の謎である「なぜ転生したのか?」について触れられる瞬間は来るのだろうか?
シャフランからの依頼
シャフランから恭弥に電話がかかってくる。電話の内容は「ラノックを始末しろ、もしくはラノックの動線を教えろ」というものである。
依頼を完遂すれば20億円の報酬を渡すと言い、もし拒否するなら「お前の大事な人を一人殺す」と恭弥を脅す。
シャフランは恭弥が身辺警護会社を雇ったことを知っており、それで守りきれるのか?と恭弥を脅し、挑発するのであった。
シャフランのバックについている人物はラノックを始末したいらしく、それを恭弥に依頼する。ラノックがどれだけ重要な人物なのかはわからないが「ヨーロッパの勢力図が変わる」という言うほどだから、相当な力を持っていると予想できる。
しかし、シャフランにとって恭弥は復讐すべき相手なのにも関わらず、強制的に協力をさせようとするあたり、自分が主導権を握りマウントを取りたいという思いが強いのだろう。
『ゴッドオブブラックフィールド』61話、62話の感想・考察
ラノックが登場人物にあらわれてから、傭兵同士の復讐から一気に世界情勢の政治的攻防という大きなものへ変化している。しかし、傭兵上がりのシャフランがなんでそんなツテを手に入れるに至ったかがわからない。
元傭兵といえども、ただの高校生がヨーロッパの勢力図に影響を与えるようなポジションに居るというは驚きである。恭弥としても素直に言うことを聞くとは思えないので、どうやってみんなを守るべきかを考える必要がありそうだ。
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