『リターン~ある外科医の逆襲~』133、134話の見どころ・ネタバレ
1.春馬からの呼び出し
暁教授が院長になってからは、五十嵐徹もまるで研修医時代のように忙しくなる。結婚式の準備は宗重会長や宗成さんが進めてくれているので医者の仕事に注力することができた。
そんな徹の元に、美穂から電話があり「島村明日香と春馬が付き合っている噂」があることを知らされる。美穂から噂を聞かされた徹は不安感が増していく。そしてタイミング良く、明日香本人から電話がかかってくる。
明日香の電話内容は明らかにおかしく、誰かに脅されている様子であった。直感的に春馬に脅されていると理解した徹は、明日香に言われた場所へすぐに向かうのであった。
©Kakao piccoma Corp.:明日香から電話がかかってきて驚く徹
とうとう春馬が仕掛けてくる。どうやって徹をおびき寄せるかと思っていたが、まさかの脅迫という今までからは予想がつかない雑な犯罪行為で呼び出す。
徹が警察の関口に応援を要請したことから、この状態でほぼ春馬は詰んでいると言える。さすがにこれは春馬もわかっていると思うので、刺し違える前提で徹を呼び出したと予想できる。
2.拳銃を取り出す春馬
徹を出迎えた春馬は怒る徹をよそに「一緒に酒を飲もう」と誘う。脅されていた明日香はソファーに寝かされており、危害は与えられていなかった。
徹は春馬からの申し出を了承する。徹は盗聴器を持っており、外で待機している関口や警察官が春馬の犯行の自白を聞いてくれると思ったからだ。
そして、酒を飲みながらの春馬の独白が始まる。徹が目障りで仕方なかったこと、それと同時に唯一の友だちであったことを語っていくのであった。
©Kakao piccoma Corp.:徹に拳銃を向ける春馬
春馬は母親の復讐のために大日病院でトップの存在になり、自分たちを虐げてきた父親や兄に同じ思いをさせてやろうとしていた。その復讐のために、徹は邪魔な存在でしかなかった。
春馬が拳銃を取り出したということは、徹を殺すことが目的だったのだろうか?しかし、殺せそうな場面は今までもあった気がするので、また別の思いがありそうだ。
『リターン~ある外科医の逆襲~』133、134話の感想・考察
ついに春馬と徹の最終対決が始まる。春馬が父親に従順であったのは、あくまで復讐のためでありいつかトップになろうとしていたからだろう。
一番の友人でありながら、一番邪魔な存在というのは皮肉なことである。徹さえ居なければ、春馬の復讐は実現していたかもしれない。