『4年生』4話、5話の見どころ・ネタバレ
1.ウビンを問題児扱いしたくないミリン
ウビンを個人面談するというキム先生の申し出を、ミリンは断る。
ウビンを問題児扱いしたくないという思いと、もう少しミリン自身の目で確かめたいという2つの思いがあってのことだろう。(教師としては正しい姿のような気はする)
キム先生から「愛情不足」の可能性を指摘されたミリンは、その観点でウビンのことを観察し始める。
試しに、タミンの絵が上手いということで、生徒の前で褒めて、ウビンが嫉妬しているか観察したミリンだったが、嫉妬の様子は微塵もなく、ウビンは安心する。
しかし、翌日になるとタミンの絵がなくなっていることにミリンは気づく。
このシーンはまさにホラーと言う感じで、ウビンが絵を盗んだ犯人だとすると、嫉妬していないというのは演技であったか、嫉妬以外の感情で絵を盗んだということになる。ますます、ウビンの心の中が見えなくなってくる。
2.後悔するミリン
絵を盗んだ犯人を自首させようとするが、誰も自首しないので、ミリンはキム先生とともに、荷物検査をして犯人を割り出そうとする。
しかし、荷物検査を始める前に、絵は元の場所に戻されていた。(犯人は荷物検査をされることを見越して、絵を元の場所に戻したのだろう。とても、頭の働く犯人である。)
そして、放課後になるとまた絵が盗まれており、ミリンは犯人がウビンだと確信する。取り調べを受けている現在のミリンもウビンが盗んだと確信していたが、生徒を疑うのが嫌でウビンを帰宅させてしまう。
©Kakao piccoma Corp.:ウビンが盗んだと確信しているが問い詰めれないミリン
ミリンはこのことを後悔しており、あの時点でウビンがどんな人間かすぐに気づくことが出来て、おおごとにはならなかったと思っているようだ。
このことから「ウビンが何か大きな事件を起こした」というのが予想できる。ミリンはその情報収集として、警察から取り調べを受けていると思うべきだろうか?
ミリンは精神的にかなり参っており、メールや電話もでていない様子から、誰にも相談できずにいたのかもしれない。
『4年生』4話、5話の感想・考察
タミンの絵が消えるタイミングは、ホラーと言うか、かなりゾッとするシーンである。ウビンを動かす原動力というのは「嫉妬」ではないのだとわかる。では、何がウビンをそう動かさせるのか、原動力がわからないので、気味の悪さが増長していく。
大人(ミリン)の感情をもてあそぶ姿は、ウビンがかなり頭がいい子だというのがわかる。その一方で、感情が読めないので、不気味さが増していく。