MENU

『ゴッドオブブラックフィールド』第154話ネタバレ感想|ラノックの支援の限界と恭弥の覚悟

当ページのリンクには広告が含まれています。
『ゴッドオブブラックフィールド』第154話ネタバレ感想|ラノックの支援の限界と恭弥の覚悟

※本記事は『ゴッドオブブラックフィールド』第154話のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

前回153話では、神代の部下たちの葬儀が行われ、恭弥とダエルがそれぞれの想いを抱えて参列した。

父を守った護衛たちへの見舞い、そしてフランス大使館でのラノックとの密談――物語は次なる局面へと進み出す。

今回の154話では、恭弥の内なる怒りと覚悟が強く浮かび上がる。

モンゴル作戦を巡って交わされるラノックとの対話は、信念と現実のギャップを描きながら、緊張感を高めていきます。

目次

見どころ1:周防への静かな怒り

自宅に帰宅した恭弥は、母の財団設立が無事に済んだという連絡を受け取る。

久々の平穏な時間を部屋で恭弥だったが、その時間を利用して周防裕三の調査を始める。

  • 周防は清水グループの会長であり、恭弥の父・誠司の会社と深く対立していた
  • 愛人6人にマンションを与えながら、二ヶ月に一度ほどしか会っていない
  • この奇妙な行動に、恭弥は「ただの道楽ではない何か」を感じ取る
なかやす

もし愛人でないとしたら、彼女たちは何の「役割」を果たしてるんだろうか?違法な仕事をさせている?

周防に対する怒りは、もはや個人としての怒りを超えている。

彼がこれまで仕掛けてきたことは、恭弥の家族を巻き込み、命を脅かすレベルに達していた。そして恭弥が「家族を守る」ことに強い使命感を持っていることも改めて伝わってくる。

「まぁいい…どちらにせよ、今回の件が片付いたらコイツを潰す」

©Kakao piccoma Corp.

恭弥の中では既に「今回の件の黒幕」としての確信が芽生えつつあり、その静かな怒りが行動の原動力になっていく。

見どころ2:ラノックと再度、モンゴル作戦の是非について語る

恭弥、ラノック、そしてアンヌの3人が料亭に集まる場面から物語が動き出す。

アンヌは接待のために途中で席を外す。この場面でうっすらと彼女の好意も感じ取れるが、本筋として注目すべきはその後に交わされたラノックと恭弥の緊迫した対話だ。

  • ラノックはモンゴル作戦の拠点(スフバートルとセレンガ川の山中)をすでに特定していた
  • しかし、恭弥の作戦参加には強く反対する
  • 理由は「国際的な責任問題」「世界大戦の引き金」になるリスク

ラノックは、脱出支援という「できる範囲での最大限」を申し出る。それは信頼の証であると同時に、大使という立場の限界でもある。

西恭弥「これはオレの戦いです」

©Kakao piccoma Corp.

家族を狙われた者として。ユニコーンプロジェクトの当事者として。

そして何より、ラノックやダエルたち「大切な誰か」を守るために――

  • 恭弥は「他人に任せられる戦いではない」と考えている
  • 仮に犠牲が出るとしても、命を賭けるべきは自分だという意識がある
『ゴッドオブブラックフィールド』第154話ネタバレ感想 西恭弥「オレはそんな風になりたくありません」

西恭弥「オレはそんな風になりたくありません」

©Kakao piccoma Corp.

ラノックの「犠牲に目を瞑るべきだ」という言葉に、恭弥ははっきりとそう言い返した

この対話は、二人の信頼関係の強さを示す一方で、それぞれの立場の違いと限界を浮き彫りにしていた。

ラノックは国家を背負う者としての正論を語り、恭弥は当事者としての矜持を貫いた――それがこの場面の核心である。

まとめ:ゴッドオブブラックフィールド:154話

154話では、周防という黒幕への怒りと調査、そしてモンゴル作戦を巡るラノックとの交渉が語られた。特にラノックの語りは彼の考え方を知れる重要なシーンだった。

  • ラノックは信頼を寄せながらも、国家間の責任という現実の前で恭弥を止めることしかできない
  • だが恭弥は、自らの責任と覚悟を理由に前へ進もうとする

恭弥の選ぶ道は、常に信念に基づいていると感じた。

目次