『ゴッドオブブラックフィールド』18話、19話の見どころ・ネタバレ
1.運動部に入ろうとする姫野を拒否する
いじめられていた4人を運動部の活動で鍛える恭弥とダエル。息の上がる4人を見て、恭弥は自分の体は高校生にしては鍛えられている方なのだと認識する。
そんな運動部の活動を遠巻きに見ていた姫野が、恭弥に話しかけ、運動部に入部したいと申し出る。しかし、運動部員の怯える顔を見た恭弥は、それを拒否する。あくまでいじめられている人間を守り、鍛えるための部活なので、その空気を乱すような存在は入れたくなかったようだ。
学校の帰宅中に、フランス人のミシェルから電話がかかり、会いたいと言われる。レストランでの借りもあるので、後日、会う約束をする恭弥であった。
恭弥はあくまで弱きの味方というスタンスを取っている。姫野が暴力団から脅されていたらそれを助けたし、逆に運動部員がいじめっ子の姫野に怯えているようなら、そちらを優先する。傭兵でもリーダーという役割だったので、本来面倒見の良い性格なのかもしれない。
ミシェルとの約束もするようになり、徐々に日本の日常生活に染まりつつある。
2.父親の抱える問題
恭弥は父親が何か問題を抱えていると思い、散歩に連れ出す。恭弥からの質問に、父親は観念して今、抱えている仕事上の問題を話す。
©Kakao piccoma Corp.:今抱えている仕事上の問題を話す恭弥の父親
父親はフランスから車を輸入して販売する投資をしたのだが、そこで大企業の清水モーターズが介入してきて、投資が失敗しそうになる。なんとか父親の力になりたい恭弥は、後日会うフランス企業の役員との会議の場に参加したいと申し出る。恭弥の熱意と、家族の一大事ということで、会議に参加することを父親は了承する。
後日、フランス企業の役員との会合が日になって、恭弥は父親とともにネクサスホテルに赴く。しかし、フランス企業の役員として現れたのは、なんと傭兵時代の上司・シャフランであった。
恭弥の考えが徐々に変わってきており、家族のことを何よりも大切になり始めている。今回の家族の一大事も、父親と一緒に乗り越えようという気持ちが全面に出ていた。
そんな、家族思いな恭弥の話になると思ったところで、恭弥が死ぬこととなった作戦を指揮していた上司・シャフランが目の前に現れる。つまり、シャフランはあのアフリカでの戦いを生き延びて、しかもなぜか傭兵を辞めて、今ではフランス企業の役員をしているというわけである。恭弥が驚くのも当然と言えるだろう。
『ゴッドオブブラックフィールド』18話、19話の感想・考察
学校での問題を片付けた恭弥の前に、家族の一大事という新たな問題が現れる。しかも、傭兵時代の上司であるシャフランも現れて、第二章が始まった感がある。
転生直後は家族のことはなんとも思っていなかった恭弥だったが、徐々に考えが変わっていき、今では父親のことを「父さん」と呼ぶようになっている。ダエル同様に、家族のことが大切になりはじめているのかもしれない。
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