MENU

『ゴッドオブブラックフィールド』第287話ネタバレ感想|フランス大使館で恭弥に全権が託される

当ページのリンクには広告が含まれています。
『ゴッドオブブラックフィールド』第287話ネタバレ感想|フランス大使館で恭弥に全権が託される

※本記事には『ゴッド・オブ・ブラックフィールド』第287話のネタバレが含まれます。未読の方はご注意ください。

前回は、恭弥が白井との穏やかな時間を過ごす中、突如としてラノック大使の娘・アンヌから「父が拉致された」との一報を受けました。心臓の高鳴りを感じ取った恭弥は、即座に行動を開始します。

そして今回は、ラノック拉致の真相を探るため、恭弥がフランス大使館へ急行します。事態は想像以上に深刻で、彼に全権が委ねられることとなり、世界を巻き込む緊張が動き出す回でした。

目次

見どころ1:大使館で恭弥に託された全権

フランス大使館に到着した恭弥は、怯えた表情のアンヌに迎えられます。彼女は今にも泣き出しそうな様子で父の身を案じますが、恭弥は落ち着いた声で「大使は必ず救ってみせる」と断言し、不安を抑えるように彼女の肩に手を置きました。

すぐに恭弥は職員から詳しい状況を確認します。ラノックはロイヤルホテルで国会議長・佐古田崇と中国大使を交えた食事会を終え、その後「少し密談をする」と言い残して姿を消したとのことでした。恭弥はこの報告に眉をひそめ、中国側の関与を直感します。

さらに、なぜホテルからの足取りが掴めないのかを問い詰めると、職員は外交上の制約から日本政府に正式な協力を要請できず、独自に動けない現状を明かしました。そして、ラノックが事前に残していた「不測の事態への対応マニュアル」に従っていると説明します。

大使館職員「不測の事態が起きた場合ムッシュ西に助けを求めた後、我々職員は全員ムッシュ西の指示に従うよう言われています」

©Kakao piccoma Corp.

その言葉に恭弥は一瞬驚きつつも、すぐに覚悟を決めます。状況の指揮権が自分に託されていることを理解し、次の一手として銃器の準備や各国の要人への連絡を指示しました。大使の救出作戦は、ここから恭弥を中心に動き出すことになるのでした。

なかやす

この場面で注目すべきは、恭弥にすべての権限が託される流れです。

フランス大使館の対応が一見遅く見えたのは、混乱していたからではなく、あらかじめ「不測の事態にはムッシュ西に従う」という指示があったためでした。

つまり、彼らは判断を誤ったのではなく、恭弥の到着を待ち、正式に指揮を引き渡すために行動を控えていたのです。

恭弥はその意図を瞬時に理解し、すぐに現場の指揮を引き継ぎます。銃器の手配や各国要人への連絡を次々と指示する姿からは、周囲の信頼に応える覚悟が感じられました。

見どころ2:友を救うため、恭弥は引かない

指揮権を渡された恭弥は、まず日本側の協力を得るために、内閣情報調査室の黒川へ連絡を取りました。

事情を簡潔に伝えると、黒川は驚きながらも「非公式で進める」と即答し、すぐに日本特殊部隊の待機を手配します。

続いて、恭弥は外人部隊の招集を検討しますが、フランス大使館の職員から「外人部隊の派遣は大使本人にしか許可できない」と告げられます。そこで彼は、ヨーロッパ側に協力を求めるため、ドイツの情報局トップであるルートヴィヒへ直通電話をかけることにしました。

恭弥はすぐさまドイツの特殊部隊KSKの召集と、その指揮権の移譲を要求しました。しかしルートヴィヒは慎重な姿勢を崩さず、相手が中国だと知ると「第三次世界大戦になりかねない」と警告します。

それでも恭弥は一歩も引かず、友のために行動を起こす決意を示します。彼にとっては国際情勢よりも、救うべき仲間の命のほうが重かったのです。

恭弥「あなたの考えはよーくわかりました。友を見捨てると言うのであれば…オレは今後あなたを友とは思いません!」

恭弥「あなたの考えはよーくわかりました。友を見捨てると言うのであれば…オレは今後あなたを友とは思いません!」

©Kakao piccoma Corp.

通話を終えた恭弥は小さく息を吐き、「薄情なヤツめ」と呟きました。友を救うという信念だけが、彼を突き動かしているようでした。

なかやす

このシーンで印象的なのは、どんな危険を前にしても一歩も引かない恭弥の姿です。

黒川への要請も、ルートヴィヒへの連絡も、すべてが迷いのない行動でした。外交的な駆け引きや政治的リスクを理解したうえで、それでも「友を救う」という一点だけを選び取る姿勢に、彼の信念が強く表れていました。

転生直後、学園で理不尽な暴力やいじめに立ち向かったときと同じように、恭弥は今回もまた「守るべきもののために危険を恐れない」道を選びます。状況がどれほど大きくなっても、その行動原理は変わらないのです。

どんな立場にいても信念を貫く恭弥の姿から、彼の変わらぬ強さが伝わりました。

まとめ:ゴッドオブブラックフィールド:第287話

  • ラノック大使の拉致が発覚し、恭弥が即座に行動を開始
  • フランス大使館では恭弥に全権が託される
  • 恭弥が現場の指揮を引き継ぎ、救出作戦の準備を進める
  • 黒川への要請で日本特殊部隊が非公式に動き出す
  • ルートヴィヒとの交渉で恭弥の信念と覚悟が明確になる
  • 国際問題よりも「友を救う」ことを選ぶ恭弥の強さが際立つ
目次