※本記事には『ゴッド・オブ・ブラックフィールド』第290話のネタバレが含まれます。未読の方はご注意ください。
前回は、恭弥がラノック大使救出のため中国特殊作戦軍への攻撃準備を進め、ロシアやドイツに協力を要請しました。また、ザビエに対して強硬な姿勢を崩さず、作戦開始を示唆した場面が印象的でした。
そして今回は、ザビエは戦争の危険を訴えて必死に恭弥を止めようとしますが、恭弥は態度を変えず、さらに日本の特殊部隊参戦の連絡が入り事態が加速していきました。
見どころ1:なぜかザビエが止めようとする逆転現象
ザビエは事態の深刻さを訴え、これ以上進めば国同士の衝突に発展すると必死に止めようとします。
しかし恭弥は、テロや拉致を黙って見過ごすつもりはないと突き放し、揺らぐことのない姿勢を示します。
そこへフランス情報局から外人部隊の派遣が伝えられ、ドイツやロシアも動き、中国は警戒態勢に入るなど、緊張は一気に世界規模へと広がっていきました。
ザビエは日本が巻き込まれ火の海になると警告しますが、恭弥は鋭い視線でその言葉を黙らせます。続いて黒川から、日本の特殊部隊も作戦に参加する許可が下りたと連絡が届きました。
恭弥「権限を持つ人が同意したみたいだ。戦争でも何でもやってやろうじゃねぇか」
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その一言で、ザビエは恭弥が本気で覚悟していることを悟り、もはや止める術を失っていくのでした。
このシーンで面白く感じたのは、ザビエの立ち位置が完全に「暴走を止める側」へ回っているところです。
彼はアメリカのスパイとしての裏の顔を持ちながらも、日本が戦争を起こす可能性を止めようとしています。もちろん、今回の事件で戦争が起きたらアメリカも巻き込まれるでしょうが、まるで日本人かのように必死に恭弥を止めようとしています。
一方で、恭弥の言動が皮肉に作用する流れも興味深い要素でした。ザビエが「そんな決定を下す権限はない」と指摘した直後、日本側から正式な作戦参加の連絡が入り、恭弥の判断が政府レベルで認められる形になるためです。
ザビエからすれば状況を覆す最後の糸口が断たれたようなものですが、恭弥の側では迷いがなく、その差が一層際立つ展開でした。
見どころ2:ヴァシリとルートヴィヒの抜け道構想
ヴァシリは状況が深刻化していると判断し、ドイツのルートヴィヒへ直接連絡を入れます。
突然の電話から、ルートヴィヒも事態が一段と重くなっていることを察していました。
ヴァシリは、作戦を断ればイギリス側に流れる恐れがあり、続行すれば戦争に発展しかねないという難しい局面にあることを伝え、ドイツの考えを求めます。
ルートヴィヒが示した答えは意外とシンプルなもので、中国がラノックを解放して日本に謝罪すれば衝突は避けられるというものでした。
これまでの経緯を踏まえて恭弥の強硬姿勢は理解できると語り、中国の主席が本当にこの一件を承認しているのかも疑わしいと指摘します。
全面戦争になれば中国も無傷では済まないことを指摘され、ヴァシリも沈黙しながら思案します。
二人は、放置すれば状況が悪化するだけで誰にも利益がないという点で意見が一致します。
そのうえで、ルートヴィヒは対立する両国が歩み寄れるよう、別の道筋を作るべきだと提案しました。
ルートヴィヒ「そこでだが――― この辺りで両国が折り合いをつけられるよう我々が抜け道を作ってやったらどうだろうか?」
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この提案にヴァシリも同意し、抜け道という保険をかけるために行動を始めるのでした。
このシーンで印象的だったのは、ヴァシリとルートヴィヒが第三の選択肢として「抜け道を作ろう」としていたことです。
両者とも、中国が強硬姿勢を続けても損をするだけだと理解しており、最終的に折れる可能性が高いと読んでいるように見えました。
ただ、それでも全面戦争に発展する危険が完全になくなるわけではありません。
そのため、二人は「恭弥が進める軍事的な圧力」とは別のラインで、事態が暴走しないよう保険をかけておく必要を感じているようでした。
どちらかが強引に突き進んでも、もう一方のルートで軟着陸できるように調整しようとしている動きが伝わってきます。
まとめ:ゴッドオブブラックフィールド:第290話
- ザビエが恭弥を止める側に回るという逆転した構図が描かれた
- 世界規模の軍が動き出し、事態が一気に緊張感を帯びていく
- 日本側の作戦参加が決まり、恭弥の判断が国家レベルで承認された
- ヴァシリとルートヴィヒが軍事以外の「抜け道」を模索し始めた
- 中国が最終的に折れる可能性を読みつつ、衝突回避の道を探る動きが見られた
- 前回記事:289話:イートン登場でイギリスが協力を申し出る
- 総リンク:『ゴッドオブブラックフィールド』全ての感想記事リンク一覧
- 用語記事:登場人物・主要キャラ・用語まとめ


