『時光代理人』最終回12話の見どころ・ネタバレ
1.犯人と一対一で戦うトキ
トキは今までの情報から過去の自分が犯人の興味を引くようなゲームを仕掛けていることを推理する。その情報をうまく使って、犯人を罠にハメることに成功したトキは、犯人との一対一の状況を作り出す。
暗室という狭い空間でナイフを持った犯人と戦うトキだが、トキの「写真に出たり入ったり」できる能力を使って犯人を撹乱し、戦いを優勢に進める。
©bilibili/BeDream:犯人をおいつめることに成功するトキ
犯人を倒し、仮面を取ると正体はリウ・ミンであった。リウ・ミンは今までの犯行の自白をし、そこにヒカルが呼んでいた警察が入ってきて、リウ・ミンを確保する。
トキの作戦が見事にハマった形である。知的であるが好奇心の強い犯人をおびき出すことに成功して、逮捕となった。しかし、下半身不随であったリウ・ミンが動けるというのは予想外の展開である。
トキが写真から出たり入ったりすることに、対して驚いていなかったことが、この犯人も「何かしらの能力を使える」という示唆になっていたのかもしれない。
2.エマの死を止めようとする
連続殺人犯が逮捕されて一段落ついたトキの元に、エマをとらえた防犯カメラの写真が届く。その写真を使い、トキは自分が犯した過ちを正そうとする(何よりリウ・ミンにはアリバイがありエマは殺せない)。
トキが写真の中に入ると、エマが自殺しようとしていた。トキはそれを止めようとする。トキはエマに対して自分の能力や自分のしてきたこと、そしてこれまでの経験を語る。
エマの自殺を止めれたと思った瞬間、エマの体は何者かに乗っ取られて自殺してしまう。一方その頃、リンの体も何者かに乗っ取られ、ヒカルはリンにナイフで刺されてしまうのであった。
やはり、トキやヒカルと同様に「人の体を乗っ取れる能力」を持つものが犯人だったようだ。しかも、それはトキと同様に「下半身不随のリウ・ミンの体を乗っ取っても普通に動くことが出来る」というものであった(体を乗っ取った能力者の身体能力に合わせられる)。
真犯人は体を乗っ取って連続殺人をする中で、自分以外に能力者がいることに気づいたのだろう。だから、リウ・ミンの体で情報を探り、その後、リンの体を乗っ取って復讐しに来た。
『時光代理人』最終回12話の感想・考察
犯人を捕まえてめでたしめでたしとはならず、真犯人の存在が明かされ、それはトキたちと同様に「人を操る能力」を持っているようである。
トキとヒカルには能力を使うためには「写真」が必要であるように、おそらく真犯人にも能力を使うための「キーアイテム」が必要だと思われる(乗っ取る相手の写真が必要とか、相手に1度でも直接触る必要があるなど)。
中国のアニメが発展し、ここ数年で色々な中国発のアニメが日本で放映されるようになった。今までの中国発のアニメは自分の中で合わないことがあったのだが、この「時光代理人」は中国文化をよく知らない自分でも見やすい内容だったし、作画も素晴らしかった。
もし、この作品を他の人に勧めるとしたら「ついに、胸を張って人に勧められる中国アニメが出てきたぞ!」と言いたいところである。
今回の幕引きを見るに、おそらく第2期があるはずなので、それを近い将来見られると思うと楽しみである。