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アニメ『時光代理人』最終回12話感想・ネタバレ:真犯人の能力

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目次

『時光代理人』最終回12話の見どころ・ネタバレ

1.犯人と一対一で戦うトキ

トキは今までの情報から過去の自分が犯人の興味を引くようなゲームを仕掛けていることを推理する。その情報をうまく使って、犯人を罠にハメることに成功したトキは、犯人との一対一の状況を作り出す。

暗室という狭い空間でナイフを持った犯人と戦うトキだが、トキの「写真に出たり入ったり」できる能力を使って犯人を撹乱し、戦いを優勢に進める。

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©bilibili/BeDream:犯人をおいつめることに成功するトキ

犯人を倒し、仮面を取ると正体はリウ・ミンであった。リウ・ミンは今までの犯行の自白をし、そこにヒカルが呼んでいた警察が入ってきて、リウ・ミンを確保する。

トキの作戦が見事にハマった形である。知的であるが好奇心の強い犯人をおびき出すことに成功して、逮捕となった。しかし、下半身不随であったリウ・ミンが動けるというのは予想外の展開である。

トキが写真から出たり入ったりすることに、対して驚いていなかったことが、この犯人も「何かしらの能力を使える」という示唆になっていたのかもしれない。

2.エマの死を止めようとする

連続殺人犯が逮捕されて一段落ついたトキの元に、エマをとらえた防犯カメラの写真が届く。その写真を使い、トキは自分が犯した過ちを正そうとする(何よりリウ・ミンにはアリバイがありエマは殺せない)。

トキが写真の中に入ると、エマが自殺しようとしていた。トキはそれを止めようとする。トキはエマに対して自分の能力や自分のしてきたこと、そしてこれまでの経験を語る。

エマの自殺を止めれたと思った瞬間、エマの体は何者かに乗っ取られて自殺してしまう。一方その頃、リンの体も何者かに乗っ取られ、ヒカルはリンにナイフで刺されてしまうのであった。

やはり、トキやヒカルと同様に「人の体を乗っ取れる能力」を持つものが犯人だったようだ。しかも、それはトキと同様に「下半身不随のリウ・ミンの体を乗っ取っても普通に動くことが出来る」というものであった(体を乗っ取った能力者の身体能力に合わせられる)。

真犯人は体を乗っ取って連続殺人をする中で、自分以外に能力者がいることに気づいたのだろう。だから、リウ・ミンの体で情報を探り、その後、リンの体を乗っ取って復讐しに来た。

『時光代理人』最終回12話の感想・考察

犯人を捕まえてめでたしめでたしとはならず、真犯人の存在が明かされ、それはトキたちと同様に「人を操る能力」を持っているようである。

トキとヒカルには能力を使うためには「写真」が必要であるように、おそらく真犯人にも能力を使うための「キーアイテム」が必要だと思われる(乗っ取る相手の写真が必要とか、相手に1度でも直接触る必要があるなど)。

中国のアニメが発展し、ここ数年で色々な中国発のアニメが日本で放映されるようになった。今までの中国発のアニメは自分の中で合わないことがあったのだが、この「時光代理人」は中国文化をよく知らない自分でも見やすい内容だったし、作画も素晴らしかった。

もし、この作品を他の人に勧めるとしたら「ついに、胸を張って人に勧められる中国アニメが出てきたぞ!」と言いたいところである。

今回の幕引きを見るに、おそらく第2期があるはずなので、それを近い将来見られると思うと楽しみである。

『時光代理人』11話感想・ネタバレ:犯人と対峙するトキ

1.シャンシャンの自撮り写真を使い、何が起こったか見る

犯人と思われたリューミンにはアリバイがあり、エマ殺しは現状不可能という結論が出る。

シャンシャンに何が起こったかを知るために、シャンシャンがSNSに上げた自撮り写真を使って、ヒカルが過去を見る。そこには、夜中、シャンシャンの家に忍び込んだ仮面を被った男性が、シャンシャンを襲撃するという場面が映し出されていた。

シャンシャンの意識がそこで途切れたことから、「最悪の可能性」を指摘するヒカル。ヒカルは写真に入るかどうかをトキの判断に委ねるのであった。

シャンシャンが死んでいる場合、トキが写真に入るとその死を体験する可能性がある。シャンシャンの死の絶望、そして死の体験、過去は変えてはいけないというルールが、トキが写真の中に入る覚悟を揺るがせる。

四川大地震のときにもあったが、死ぬはずの人間を生かすと未来がとんでもなく変わってしまう可能性があるから、この写真に入るなかのルールでは一番守らないといけないことである。

2.写真の中に入る覚悟をするトキ

最悪の可能性が考えられるシャンシャンの写真の中だが、トキはドーインのため、そして犠牲になったエマのためにも犯人に対峙しようとする。

写真の中に入るとトキはシャンシャンとして振る舞い、過去と同じように自分自身と罵り合うという奇妙なことをする。帰り道、リンにトキの過去、そしてヒカルとの出会いについての話しをされる。リンもヒカルもトキのことを「無邪気で純粋だから守ってあげたくなる」という意見で一致しているようだ。

ここで、トキの過去について語られる。自分は四川大地震の件でてっきり「トキの両親は大地震で亡くなった」と思ったのだが違ったようだ。

本当は、トキの両親は子どものトキを置いてどこかに行ってしまったようだ。両親がいなくても強気に生きていたトキだったが、四川大地震のニュースを聞いて「もしかしたら、両親が地震の被害にあっているんじゃないか?」という恐怖から泣いていたらしい。つまり、まだトキの両親は生きている可能性がある。

3.犯人とゲームをするトキ

夜になって、シャンシャンが襲われる時間が近づいてくる。そこで考えがあるというトキは、ヒカルに作戦を伝えて行動に移す。

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©bilibili/BeDream:襲撃犯に備えて行動し始めるシャンシャン(トキ)

その頃、現実世界では犯人が時光写真館に来て、襲撃をかけようとしていた。犯人が店内に入り、暗室に入ったところでヒカルが暗室の鍵を閉めて、犯人を閉じ込めることに成功する。

時を同じくして写真の中のトキは犯人の襲撃を受け止めて、犯人にある提案をする。俺が何者かを特定して、同じ時間に襲撃しろというゲームを持ちかけるのであった。

トキがシャンシャンの体を使って、犯人と取引した結果が、この前のメールの内容である「新しい友だちへ、ヒントを受け取った」に繋がるのだろう。

あらかじめ、襲撃時間を指定していたので、ヒカルが犯人を閉じ込めることに成功したわけである。あとは、トキが写真から出てきて、暗室で犯人との一対一の状況を作り出した。

『時光代理人』11話の感想・考察

今回、トキの機転によりすでに起こった事と辻褄を合わせつつ、シャンシャンを救い、犯人と対峙することに成功した。まだ、確定していない過去を上手く操って、確定していることと辻褄を合わせて、思い描いた未来に導くというやり方は「シュタインズ・ゲート」を思い出す。

仮面を被っているとはいえ、容姿がリューミンに似ていることから、偶然容姿が似ていた別人か、それとも兄弟とかだろうか?リューミンも「友人」の存在を匂わせていたので、この犯人と協力関係にあるのか確実だろう。

『時光代理人』10話の見どころ・ネタバレ

1.シャンシャンの行方を探す

シャンシャンの電話から謎の人物の声が聞こえてから、シャンシャンと一切連絡がつかなくなる。写真に入った影響で「ネット記事に取り上げられたこと」が何か影響しているのでは?と考えたヒカルは、シャオ刑事に協力を要請しにいく。

ヒカルは「トキが暴走しないように携帯電話をリンが持つように」と指示する。しかし、ヒカルの思いはむなしく空振り、トキは自室にあるPCから「警察が公開した犯人の写真」を使い、写真の中に入ってしまうのであった。

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©bilibili/BeDream:ヒカルのアシスト無く、一人で写真の中に入ろうとするトキ

作品を通じてそうだがトキは「良かれと思って行動」することが多い。熱血漢だり、それだけの「力」を持っているのだが、ヒカルが毎回口を酸っぱくして言うように「その力はあまりに絶大で影響力が読めない」ものである。

しかも、今まで「写真に入ったことによる影響」をヒカルがトキに隠していたため、どういう影響がでているかトキ自身は理解しきれていなかった。

2.シャオ刑事に協力を仰ぐ

ヒカルはシャオ刑事に協力することで、連続殺人犯を捕まえて、おそらく同一犯であろシャンシャンを誘拐した犯人を捕まえようとする。

ヒカルは警察が犯人として目を付けていた「リューミンの車のナンバー」を写真の中を覗ける能力で言い当てる。

ヒカルの情報の後押しもあり、リューミンに事情聴取をしようとするシャオ刑事だったが、なんと犯人候補のリューミンは「事故にあい半身不随」になっていたのであった。

これで「誰かが過去を変えたのでは?」という予想ができる。写真の中に入れるのはトキだけなので、過去を変えたとすればトキになるのだが、この後の話を見るに「トキは何も手を出していない」とわかる。

他に誰か過去を変えられる人間がいるのか?それともリューミンが連続殺人犯ではないのか?もしくは、別の時間軸のトキが過去を変えたとも考えられるのだろうか。

3.エマの死の事実を知るトキ

「警察が公開した犯人の写真」から写真の中に入ったトキは、犯人の車のトランクに入って、追跡をする。

車に乗っているのはリューミンとエマであり、リューミンは「エマが金を奪ったから」と言って殺そうとする。エマは心当たりがなさそうなので、リューミンの八つ当たりか何かだと思われる。

ここでトキは初めて「エマが連続殺人犯によって殺された」のだと知る。しかも、それが自分が善意で行った行動が影響していることに気づいた。怒りと同時に、過去を変えてしまった恐怖を感じたトキは、すぐに写真の中から出てしまうのであった。

エマを殺害したのはリューミンであるという確証を得たトキとヒカルだが、シャオ刑事の話ではその時間「リューミンは手術」をしており、エマに至っては「その時間生きており一人で歩いていた」という情報がもたらされるのであった。

確実に、未来がおかしくなっており、事実が捻じ曲げられつつあるのを感じさせるシーンである。今回、トキが写真の中に入った後に、誰かがさらに過去を改変したのでなければ、このような事態にはならない。

今回、あっさり犯人の顔が割れて、事件解決に進むと思っていたのだが、逆に謎が多くなってしまった。

『時光代理人』10話の感想・考察

今回、トキが初めて「エマが死んだことを知る」回となった。いままで、ヒカルはトキのことを思ってエマのことはずっと隠してきたのだが、その結果、今回のような一人で写真の中に入るという暴走をしてしまった(トキは自分が善意でしてきたことがどうなったかを知ることとなる)。

シャンシャンの体を使って事件を解決したり、行方不明になった子どもを探すために奔走するというのは、そのことだけを見ればいいことをしているのだが、それで過去が変わり、それ以上の悲劇を呼び込んでしまっていたことを、トキ自身が今回、気づいてしまった。

だからこそ、エマが殺されたところで怒りに任せてリューミンに襲いかかることはせず、写真の中から出てきたのだろう(過去を変えてしまうことへの恐怖の方がまさった)。

『時光代理人』9話感想:シャンシャンの恋と謎の人物からの電話

1.友人のシャンシャンからの依頼

連続殺人の中に「エマ」がいたこと、何より今、依頼は受けていないという理由でヒカルは警察からの協力依頼を断るのであった。

その代わりに依頼者としてやってきたのは、大学時代の友人・シャンシャンであった。依頼内容はシャンシャンが酔い過ぎて聞き取れなかった、ドン・イーの大事な話がなんだったのか調べて欲しいというものだった。

ふたりは大学院時代までずっと一緒にいたので、何かしら告白してくれたのではないかとシャンシャンは思っているのだが、それを聞くのが怖いらしく、トキたちに調べて欲しいという。

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©bilibili/BeDream:自分でドン・イーが何を言ったのか聞くのが怖いシャンシャン

本来、依頼は受け付けないはずなのだが、友人のシャンシャンの依頼かつ、リンとトキも乗り気だったので依頼を受けるのであった。

トキに関してはシャンシャンの体を自由に動かせるということで、ノリノリであった。

2.連続殺人犯らしき人間を見つける

順調に歴史通りに話が進んでいき、問題となるドン・イーの大事な話が始まる。しかし、その瞬間にトキは「刑事から見せられた連続殺人犯らしき人物」を目にする。トキは正義感を出して、その人物を追いかけるのだが、逆に後ろを取られてしまう。

ヒカルの指示通りに動くと、相手は自滅して気絶してしまうのであった。結局、連続殺人犯と思っていた人物は人違いで、シャンシャンにフラれた腹いせに危害を加えようとしていた人物だったようだ。

一応、ヒカルがトキの代わりにドン・イーからの話の内容を聞いており、ちゃんとシャンシャンに伝えたようである。

しかし、今回、連続殺人犯でなかったからいいものの、本当に殺人犯だった場合は、シャンシャンが殺されていた可能性もあるのでだいぶ怖いシーンであった。

酔っていたとは言え、人の体を使って危険な場所に特攻するのはかなりの悪手である。

3.謎の人物からの電話

ドン・イーは本来、親の勧めで故郷に帰るはずであったが、シャンシャンと離れることが何よりも辛いことだとして、故郷には帰らず、こちらで仕事を見つけるという覚悟をシャンシャンに語っていた。

そこで言われたのが、今度、面接があるから、その前にシャンシャンに応援に来て欲しいというものであった。ヒカルはそのことをシャンシャンに伝えたのだが、シャンシャンはドン・イーの元には来ていない。

不審に思っていたリンたちの元に、謎のメッセージとボイスチェイジャーで声を変えた謎の電話が掛かってくるのであった。

トキが過去で行動しているときに、実は連続殺人犯に見られていた可能性がでてきた。「新しい友だちへ、ヒントを受け取った」とあるから、もしかしたら、相手も「特殊な能力」が使えるのかもしれない。連続殺人犯がやたらと頭がよく、狡猾で捕まらないというのは「頭が良いのではなく、特殊な能力を持っているから」という可能性はある。

『時光代理人』9話の感想・考察

自分はてっきり、リンは「トキとヒカルの能力」について知っていると思っていたのだが、実は知らないようだった。あくまでリンは依頼を持ってきて、調査結果を相手に教えるだけで、ふたりが何をしているかは一切見てないらしい。

とうとう、この作品全体を暗く包む「連続殺人犯」がでてきたと思われる。今まで考えてこなかったが、刑事のいう「全然証拠を残さない犯人」とトキたちへのメッセージ「ヒントを受け取った」から、相手も何かの能力者なのでは?という可能性が思い浮かんだ。

連続殺人犯は「自分以外にも能力者がいる」ことに気づいており、今回のトキの行動によって「(能力の)ヒントを受け取った」と考えているのかもしれない。(犯人の能力も時間を操作する系で、トキの能力の影響を受けて気づいたとか?)

『時光代理人』8話感想・ネタバレ:未来が変わる

1.捜索は失敗に終わる

ドードーが誘拐されたところを追っていたトキは、当時のリンと出くわしてしまう。海外旅行に出かけていたはずのトキが、どうしてここにいるのか?と問われて、トキはとっさの判断で逃げてしまう。

しかし、そのせいで誘拐犯を見失い、手がかりの入手は失敗してしまうのであった。

誘拐犯は用意周到に、監視カメラの死角を突いて移動していたので、ヒカルからの助力も得られずに、トキは完全に巻かれてしまうのであった。

しかし、トキ自身で誘拐犯を捕まえてしまうと、過去が改変されてしまうので、実際は、誘拐を見逃しつつ、犯人の身元を特定するという難しいことを要求されていた任務であった。

2.ラストチャンス

捜査は失敗したことを、ドードーの父親に伝えるリン。そして、3年前の誘拐当日にリンはドードーが誘拐されている瞬間を見ており、それをずっと言えずにいたことを明かすのであった。

まだ、諦めていない父親に、他に写真はないかとトキが尋ねる。そうすると、今までいつ撮られていたか謎であった写真が、誘拐当日ドードー本人が撮ったものだとわかる。

「写真に入れるやつがいる」という前提で、写真を眺めたことがなかったからこその、新しい手がかりが見つかる。まさか、誘拐直前に、ドードー本人が写真を撮っているとは誰も予想できなかっただろう。

それを手がかりにトキはラストチャンスの、写真への侵入をはかるのであった。

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©bilibili/BeDream:ドードーとして写真の中に入るトキ

ドードーとして写真の中に入ったトキだが、誘拐犯に薬をかがされて自由を奪われてしまう。目を覚ますと、すでに夜で、場所を移動していたことがわかる。

どうやら、誘拐犯は子どもを誘拐するのに手慣れていたらしく、監視カメラの死角を調べていただけではなく、子供の自由を奪う薬や、その後の逃走ルートを完璧に用意していたようだ。突発的な誘拐ではなく、完璧にビジネスとしてやっている子どもの誘拐犯である。

3.未来が変わる

誘拐犯の本名を知ったトキは、その情報をヒカルに伝え、そのうえで、誘拐犯をスーウェンから教わった武術で撃退する。突如、覚醒したドードーの体で「お前の先祖だ」と言って、誘拐犯を脅して、ドードーを傷つけないように警告するのであった。

そして、無事ドードーは解放され家族がやっと合流することになる。しかし、最初の監視カメラ動画でトキ自身が過去に行ったせいで、トキが当時の監視カメラに録画されており、そのことが頭の回る刑事にバレて、「トキが写真の中に入れる人物」だと特定されてしまうのであった。

最初のトキ自身で過去に行ったときに、リンと鉢合わせて未来に影響が出てしまうと思ったが、まさか刑事にバレるという形で未来が変わってしまうとは予想できなかった。

そして、1話目からずっと匂わされていた連続殺人事件へとうとう乗り出すときが来たようだ。

『時光代理人』8話の感想・考察

今回の事件でかなり未来が変わっているように思う。トキがドードーに憑依して、誘拐犯を撃退したからこそ、ドードーは人身売買されることなく、優しく育てられた。

そして、トキ自身が過去に行ったことで、過去の防犯カメラにトキが写り込んでしまい、それを不審に思った刑事がトキが写真に入れる能力があることを看破してしまうのであった。そこから、刑事自身から事件解決の依頼をなされているわけだから、未来に変化が確実に起きている。

1話目からずっと尾を引いていた連続殺人事件(エマの死)について、立ち向かう時が来たようだ。ここから最終話に向けて、この連続殺人事件解決に向けて話が進んでいくのだろうか?

『時光代理人』7話感想・ネタバレ:過去を問うな、未来を聞くな

1.しばらく、依頼は請け負わない

四川大地震の写真の依頼が終わってから、トキとヒカルは会話をしていないという。トキはこの仕事をする前は、もっと簡単な仕事だと思っていたらしい。

しかし、ヒカルが毎回言う「過去を問うな、未来を聞くな」という言葉の意味が徐々に理解できるようになり、自分たちがしている仕事の重さ・危険度合いがわかりはじめるのであった。

精神的に大きなダメージを受けたトキは、しばらく、依頼は請け負わないと決めるのであった。

今まで、心の赴くままに写真の中で行動していたトキだったが、それでは過去は変えられない、もしくは変えてはいけないということを痛感してしまう。

トキとヒカル、どちらにしても、この仕事への向き合い方を時間を掛けて考え直す必要があると思ったのだろう。

2.消えた息子を探す依頼

「しばらく、依頼は請け負わない」と決めたところに、「3年間息子が帰ってこない」という親からの依頼が来るのであった。

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©bilibili/BeDream:3年前に行方不明になった息子の捜索を手伝って欲しいと頼まれるリン

トキは、最初にこの依頼を断る。だが、この依頼の消えた息子というのが「3年前にリンがさらわれる瞬間を目撃している」ということがわかる。リンはそのことをずっと後悔しており、力になってくれないかと、トキを口説き落とすのであった。

トキとヒカルは、まだ四川大地震の件について考えはまとまっていないが、リンのために動き出す。

今回の件については、「過去を変える」のではなく「現在のリンの後悔を正す」というのが目的なので、前回の依頼とはまた少し毛色が違うだろう。

3.動画から過去に戻る

今回は、写真で過去の世界に入るのではなく、警察が保持している監視映像の動画を使って、過去の世界に入ることとなる。

今までと違うのは、写真を撮影した本人の体を動かすのではなく、トキ本人としてその場で行動することになる。本来、その時間軸にはいない人間なので、目立つ行動は厳禁となる。

しかし、子どもの誘拐犯を追いかけていると、トキはそこで3年前のリンと出会ってしまうのであった。

この場合、リンの記憶の中に「3年前にトキと会った」というものが追加されてしまう感じだろうか?まだ、リンはトキとヒカルの能力を知っているから影響は少なそうだが、他の知り合いとであったら影響が大きくなっていきそうである。

『時光代理人』7話の感想・考察

今回、1話から匂わされていた「連続殺人事件」を追う刑事の存在が明らかになった。資料を見るに、すでに8人の人間が殺されていて、いまだに捕まらないところから、相当頭の切れる犯人だとわかる。

ヒカルが口酸っぱくして言っているセリフの理由みたいなものが聞けたのは良かった。「過去を問うな、過去は改変できない」「未来を聞くな、未来は今の俺たち次第で変わるもの」。

ヒカルは、前回の依頼の意味を「残されたものの後悔を癒やすもの」だと捉えている。もう、死んでしまったものたちは帰ってこないというのは依頼者が一番理解していたことだろう。

『時光代理人』6話感想・ネタバレ:愛でもっとも難しいことは何か?

1.今回の依頼は奥義を見破ること

今回の依頼主はスーウェンと言って、武術一家の娘・オウヤンに毎年プロポーズをしているのだが、達人の父親がそれを認めてくれないという。

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©bilibili/BeDream:これから達人の父親に挑もうとするスーウェン

スーウェンは毎年、達人の父親と手合わせをするのだが、毎回ボコボコにされて勝てない。だから、奥義を破る方法を調べてほしいというのが、今回のトキとヒカルへの依頼となる。

「写真に入れるのは1回だけ」というワードがヒカルから出る。自分の記憶だと「写真を撮ってから12時間のことしか見えない & 写真の中に入れない」だと思っていたのだが、それ以外にも制約があったようだ。(自分が聞き逃している場合もあるだろうが)

ヒカルからの未来予知と、トキの運動神経でなんとか達人の拳を避けるのだが、それも限界でボコボコにされてしまうのであった。結果的に攻略法は見つからず、写真への潜入は終わってしまう。

達人と言われる人間の手を、1回の手合わせで見切るのはそもそも無理があった感じである。そもそも、拳が速すぎて見えない。

2.依頼は失敗だったことを依頼主に言うリン

今回の依頼は仕事というより、人助けだったらしく、リンは奥義を見破れなかったことを依頼主に連絡する。

依頼主のスーウェンというのは、今は道場を開き、道場主である。しかも、年齢もかなり高くなっており、もう階段を登るのさえ辛くなっているようだ。

スーウェンは高齢になった今でも毎年、オウヤンを正式に娶るために、達人の父親に手合わせを挑んでいる。どうやら、もうスーウェンとオウヤンは父親の了承は得ずに結婚しているっぽいのだが「正式に娶る」ために、父親の了承を得たいとスーウェンは強く思っている。

しかし、道場を開き、長年修業をしてきたスーウェンが、敵わないほどの達人の父親というのも凄い存在である。スーウェンの方がはるかに年下なのに未だ衰えず強さを維持しているのは脅威であり、意地とも言えるのかもしれない。(毎年、スーウェンが挑みに来るのだから父親も弱くなるわけにはいかない)

3.達人の心を折る根性

オウヤンにプロポーズしたのはスーウェンだけではなく、オウヤンの兄弟子もプロポーズをしていた。スーウェンと同じく達人の父親に挑むのだが、兄弟子の方は早々に心が折れて挑むのをやめてしまったようだ。

もう、膝もボロボロで階段をひとりで登るのも難しくなっているスーウェンが、またオウヤンにプロポーズしにやってくる。そんな姿を見て、ついに父親が折れて、私の負けだと言うのであった。

もう、武術では到底敵わないスーウェンが、飽くなき根性と熱意で勝ち取った勝利と言えよう。

依頼主の未来に、直接トキとヒカルが加担したのは、今回が初めてかもしれない。写真によって、何も成果は挙げられなかったが、未来がどうなったかは知ることができた。

『時光代理人』6話の感想・考察

作中、最初と最後に出てきた「愛でもっとも難しいことは何か?」という問いに対する、スーウェンなりの答えは「娶るのが難しい」もしくは「父親を納得させるのが難しい」だろうか?

リンが道場に通おうとした理由が「最近、殺人事件が続いている」ということだったが、案外重要そうなセリフであった。1話目のエマを殺した犯人が、人を殺し続けているのだろうか?

この作品は、常に「1話目のエマの死」がこの物語を薄暗く覆っている。過去を変えたら誰かが死ぬ緊張感や、殺人鬼があの街にいるという怖さが、主要キャラクターたちの死を想像させる。

『時光代理人』5話感想・ネタバレ:伝えた言葉に意味はあったのか?

1.感情に任せて過去を変えようとするトキ

これから、大災害(四川大地震)が起きることを知ったトキは、なんとかみんなを救おうと動き出す。ヒカルからの制止も無視して、これから地震が起こることを村人たちに言うのだが、信じてもらえない。

ヒカルから「死なないはずの人も死んでしまう」という可能性を提示されて、トキはやっと踏みとどまり、帰路に付く。

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©bilibili/BeDream:過去改変したい気持ちをなんとか抑えてその場を去るトキ

しかし、母親だけでも救いたいというトキの提案に、ヒカルはその方法を教える。(結果的に、これは嘘の方法だったのだが、こうでもしないとトキが未来を変えてしまうから仕方なかったのだろう)

2.依頼者のチェン・シャオに感情移入するトキ

大地震が起こり、チェン・シャオの母親が息子を守るために、建物の下敷きになってしまう。

トキはチェン・シャオに感情移入してしまい、本来、もう写真の中から出てきてもいいのに、それができない。

トキもこの地震で両親を亡くしたかの演出がなされていたので、母親の優しさというのは、心に染みたのかもしれない。

結局、ヒカルのおかげで過去改変という悲劇は回避できたのだが、そのためにトキに嘘をついたので、トキから殴られてしまう。

「過去改変という大罪をおかさないために仕方なかった」という言い訳もせずに、トキの暴力を受け入れるヒカルの優しさが見えた気がした。

3.伝えた言葉に意味はあったのか?

死んでしまう人間に「伝えた言葉」は意味があったのか?というトキの問いに対して、「未来は問うな」という出雲通りの返答をするヒカル。

死者への言葉は、自然と生者のためのものとなるが、今回もチェン・シャオが今の自分のことを報告するために、過去の人間たちに言葉を伝えたのかもしれない。

それは、奇跡的に見つかった「写真のフィルム」によって、演出される。その場では、「伝えた言葉」は演出がカットされていたが、その部分が、フィルムの現像シーンで語られる。(このフィルムが残っていたのも、トキのおかげなのかもしれない)

『時光代理人』5話の感想・考察

チェン・シャオの母親が、自分には学が無いと発言したり、キャプテンの妹のリウ・モンが都会の学校に行くことを喜ぶ様子を見ると、チェン・シャオが学生時代の中国は、女性が勉強するのが難しかった時代なのかもしれない。(日本で言う大正や昭和初期らへんに相当するか?)

それにしても、この仕事は「情熱的なトキ」には向いていない依頼が多い気がする。冷静沈着なヒカルがいるからまだいいが、このまま依頼を受け続けていたら、トキの精神が参ってしまうか、看過できない過去改変が起きてしまいそうだ。

『時光代理人』4話感想・ネタバレ:四川大地震(512大地震)

1.未来が変わる条件

今回、トキの回想で、ヒカルが「未来が変わる条件」が明言される。

時間の流れはブロックごとに別れているらしく、重要な「分岐点の結果」さえ変えなければ、多少の変化は軌道修正されて未来は変わらないらしい。

逆に「分岐点の結果」を変えてしまうと、その先の未来が書き換わってしまう。

今回のチェン・シャオの依頼をヒカルがOKした理由は、過去の発言を変えたとしても「分岐点の結果」は変わらないと判断したからだろう。

2.変わらない未来

試合に勝利してしまい、過去を変えてしまうトキだが、これは「分岐点」ではなかったらしく、未来が変わることはなかった。

未来が変わらなくて安心したトキは、ヒカルの指示に従いながら、依頼通り、過去の人たちにチェン・シャオの気持ちを伝えていく。

依頼の相手はバスケ部のキャプテンであるルー・ホンビン、そして初恋の相手であるリウ・モン、最後は母親であった。

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©bilibili/BeDream:依頼通り、リウ・モンに気持ちを伝えていくトキ

これだけ「過去の言動」を変えたのにも関わらず、「未来は変わらない」というヒカルの発言で、自分は「この人達は全員死ぬんだな」という予想が立てられた。

予想外だったのは、「大災害が起こって依頼者のチェン・シャオ以外が死ぬ」という部分だっただろうか。

用語解説:2008年5月12日「四川大地震」

作中でてきた「2008年5月12日」というキーワードは中国の「四川大地震」をおそらく指しており、中国ではその歴史的大災害なこともあり「512大地震」とも呼ばれる。

死者・行方不明者は9万人以上ともいわれ、しかも学生たちが通う学校の倒壊が多く、若者の死者・行方不明者数が2割を超えるという悲劇が起きた。(実際、今回の3,4話でも「学校が老朽化している」というのが1つのキーワードになっていた)

震源地だった場所は、人口の約8割が死者・行方不明を出すという被害を受けた。

『時光代理人』4話の感想・考察

トキがことごとく、未来を変えているのにも関わらず、ヒカルが「未来は変わらない」という返答をし続けている時点で、今回関わっている人間は全員亡くなると予想できたが、まさか大災害と紐付けられているとは思わなかった。

今回のチェン・シャオの依頼は、亡くなってしまってもう言葉を伝えることができない相手に、気持ちを伝えたいという依頼だったということがわかる。

しかも、今回、トキの両親もこの『四川大地震』の被害者だったかのような描写がなされていたので、ここで両親を失っている可能性がある。

『時光代理人』3話の見どころ

1.今回の依頼は、伝言を伝えて欲しいというもの

今回の依頼は、今までとは毛色が違い「何か情報を得て欲しい」というものではなく、「伝言を伝えて欲しい」というものであった。依頼者のチェン・シャオは、過去に何か後悔があり、それを少しでも和らげたいから依頼したのだろう。

依頼内容的には、過去を変えかねない依頼だが、ヒカルの予測では未来は変わらないと判断したようだ。つまり、伝言内容では「未来に影響は出ない(変わらない)」ということだろう。

今回では、伝言の内容が明かされなかったので、どうしてヒカルが影響がでないと確信できたのか、よくわからない。

2.過去に影響を出してしまうトキ

トキは写真の中に入って、チェン・シャオとして行動する。バスケ部の補欠として試合を見守るだけのはずが、持っていたカメラのフラッシュを焚いてしまい、その影響でキャプテンのルー・ホンビンが怪我をしてしまう。

この時点で、過去が変わってしまっているわけだが、ヒカルはバスケの試合に負けさえすれば、未来への影響はないとして、代わりに出場するトキに、わざと負けるように指示をする。

しかし、トキは「バスケ好き&負けず嫌い」だったらしく、バスケでは負けたくないといい出す。

今回の描写で「トキは写真の中に入っても、身体能力はトキのものを引き継ぐ」というのがわかる。視力もメガネを掛ける必要がないぐらいの視力になっているし、バスケも本来補欠とは思えないほどの高いパフォーマンスを出している。

3.トキのバスケ好きとキャプテンの思いが共感する

キャプテンのバスケへの熱い思いと、トキのバスケ好きの思いが共感を起こす。

トキの過去回想で、ヒカルを共同経営者に選んだ理由も「バスケ」だとわかる。バスケから、ヒカルが信頼に足る人間だとトキが判断したのだろう(あと単純にヒカルがトキに認められるぐらいバスケがうまかったのかも)。

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©bilibili/BeDream:信頼に足る人間か見極めるためにバスケをするトキとヒカル

トキはバスケの試合で全力を出し、結果、試合に勝ってしまう。

トキの性格や、人の思いに共感する能力から「過去を変えたい」と思ってしまうのだろうが、一番の理由は「過去を変えたらどんな悲劇が起こるかわかっていない」のが原因だろう。

ヒカルは過去を変えることでの悪影響を実感しているから、口酸っぱく過去を帰るなと言うし、トキはまだその実感がないから軽々しく過去を変えようとしてしまう。ふたりのなかで、経験値の乖離が見える気がする。

『時光代理人』3話の感想・考察

最初の演出に1,2話の回想シーンが使われる。尺稼ぎの意味もあっただろうが、演出的には「自殺したと思われた女性が実は他殺だった」ということを伝えたかった感じだろう。

時光代理人の舞台が中国だとするならば、バスケ文化がどれぐらい中国に根付いているのか、自分は少しわかっていない。アメリカぐらい、どこにでもバスケのリングがあって、気軽にバスケができるお国柄なのだろうか?

今回は、初めて1話完結ではなく、続きものとなった。今までの1,2話はこの世界やキャラクターの紹介で、3話目から本格的にシナリオが動き出すのかもしれない。

『時光代理人』2話感想:リン・ジェンがレシピを言わない理由

1.今回の依頼は秘伝のレシピの入手

今回は、長年連れ添って発展させたラーメン屋の看板メニューの「レシピ」を入手しろ、という依頼である。

依頼人の女社長・夏(なつ)は、親友のリン・ジェンが裏切ったと思っているらしい。

写真の中のリン・ジェンはとても裏切るような性格の人間には見えず、トキもそういう感想を持ったようだ。(ヒカルは否定したが)

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©bilibili/BeDream:夏のためにラーメンを作ってあげるリン・ジェン

トキとヒカルが仲違いする可能性について、言及されていたが、これについては実際起こりそうな予感しかしない。作品の盛り上げどころとしては、相棒が仲違いをするシーンは作りたいところだ。

2.変わってしまったのはどちらだったのか

秘伝のレシピがなかなか見つからない中、徐々に最初のスタンスとは変わっていったのは依頼人の夏の方であった。

看板メニューが売れて、話題となり、会社が大きくなるにつれて、夏はビジネスとして会社の最適化を図ろうとしていった。そういう意味では、夏は経営者としての才能があったのだろう。偶然できた秘伝のレシピに頼らなくてもいいぐらいの、強固な会社を作り上げた。

リン・ジェンは夏に「故郷に帰っているのか?」と気にしている様子だったから、リン・ジェンは夏に「故郷をかえりみて欲しい気持ち」や「もっと休んで欲しい」という思いがあったのかもしれない。(会社を大きくした秘伝のレシピは夏の故郷のおかげでもあるから)

3.秘伝のレシピの手がかり

秘伝のレシピの手がかりはリン・ジェンが持っていた「切符」にあった。その切符の行き先は、夏の地元であり、そこには特産品の「コウカソウ」があると、タクシー運転手が教えてくれた。(今回はタクシー運転手がキーパーソンになった)

リン・ジェンがなぜ、夏に秘伝のレシピを教えなかったと言うと「あなたならわかるでしょ?」という意味も含まれていたのかもしれない。

夏の地元の特産品でもあるし、ラーメンに特産品を使ったのは夏とリン・ジェンがラーメン屋を出す約束をした日の出来事であったことから、リン・ジェンは夏が秘伝のレシピを思い出すことを待っていたのだろう。

『時光代理人』2話の感想・考察

どうやら、ヒカルは1話に登場した「エマ」が死亡していることをニュースから憶測しているらしい描写がなされた。それをトキに言わない理由は、トキのことを思ってなのか、それとも確証のない情報を言うべきではないという心理からか?

最後の写真のダイブで、「秘伝のレシピを思いついた理由」と「リン・ジェンの夢ができた理由」がわかる。秘伝のレシピの隠し味は、夏の地元の特産品であったし、リン・ジェンが「10数年前のあの店が最大の夢だった」というのも、あの最後の写真の中で言っていた夏の他愛もない夢物語が元になっていたのだろうと予想できる。

『時光代理人』1話感想・ネタバレ:トキの過去改変でエマが死亡する

1.トキとヒカルの能力

ヒカルは、写真を見てそのなかで何が起こったのか知ることができる能力を持つ。トキは、写真の中に入って写真を撮った本人として行動することができる。12時間という制限時間がある。

逆にいうと、写真を撮ってから12時間で何が起こったのかヒカルは知っているし、トキは12時間、写真に入って過去を変えることが出来る。

この二人の能力を使い、依頼者からの情報を入手するというのが、「時光写真館」の仕事である。

トキが必死に働く理由はリンに借金があるらしく、その返済のために、危ない橋を渡って能力を使っている。

2.能力使用時のルール

ヒカルは能力使用前、そして使用中に口を酸っぱくして「過去を絶対改変するな」「未来は聞くな」と言っている。

未来を知ると「過去を変えたくなってしまう」し、過去を変えてしまうと「どんな影響が出るかわからない」からである。(実際に、今回はたった一文、両親に文章を送った結果エマは殺害されてしまった)

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©bilibili/BeDream:今回の写真のダイブ対象であるエマ

ヒカルはその能力から「未来を知っている」が、それをトキには教えない。なぜなら、未来を変えたくなってしまうから。どうして、口酸っぱく「過去を絶対改変するな」と言っていたのかがよくわかる。

3.バタフライ・エフェクト

過去を少しでも変えたことで、未来が劇的に変わってしまうことがある。今回は、トキが良かれと思ってやった行動が、エマを殺してしまう結果になってしまった。

しかも、えげつないのはその結果をトキとヒカルは知ることができないところだろう。能力は12時間しか使えないので、その後、エマがどうなったのか知るよしもない。(仮にわかっても、12時間制限により、もう運命は変えられない)

1話から、エマの死を持ってして、「過去改変がどれだけ恐ろしいことなのか」を印象づけた回であった。

『時光代理人』1話の感想・考察

今期No.1の小難しいアニメが始まったような気がする。「攻殻機動隊」のような、重さや息苦しさが作品を覆う。

中国のアニメらしいが、「少人数で話が進む作品」は好きなので、かなり自分に合っているかもしれない。(今まで中国や韓国製作のアニメを見てきたが、合わないことが多かった、今回始めて合ってると思えた作品かもしれない)

トキが財務データを見たときに、ヒカルが財務データの情報を入手していたが、なぜそれができたのかはよくわからない。トキが写真の中で見たことを、ヒカルのスマホにデータとして保存する手段があるということだろう。

最後に、エマに話しかけた男性がエマを殺したと考えるべきだろうか?作品を通してのボスキャラみたいな感じか?

元々は中国のWebアニメであり、2021年4月から7月までbilibiliで配信された。2021年10月にはミニキャラクターによる短編アニメが配信され、2022年には第二期が配信予定らしい。それだけ人気の作品ということなのかもしれない。

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