※本記事はアニメ『謎解きはディナーのあとで』第4話の内容に触れています。未視聴の方はご注意ください。
アニメ『謎解きはディナーのあとで』も第4話に突入しました。
今回の舞台は、夏祭りの賑わいと、静かなマンションの一室で起きた異様な殺人事件。
浴衣姿で祭りを楽しむ麗子たちの裏で、不可解な死体と矛盾する証言が交錯していきます。
被害者はブリーフ一枚の奇妙な姿。
さらに、150cmと170cm――正反対の目撃情報がもたらす混乱。
「いったい何が本当なのか?」
視聴者も登場人物たちと一緒に、手探りで事件を追う展開が印象的でした。
この記事では、そんな第4話の見どころを3つのポイントに分けて、私自身の視点で振り返っていきます。
※以下で使用される台詞、画像の引用元は「©東川篤哉/小学館/「謎解きはディナーのあとで」製作委員会」である。長いので「©東川篤哉/小学館」と短くしています。
見どころ1:ブリーフ姿の被害者と謎の女性たち
マンションの一室で発見された野崎伸一の遺体。ブリーフ一枚という異様な姿に、事件の不自然さが強く印象に残りました。
私も「自分から脱いだのか、犯人が脱がせたのか」と考えましたが、証拠が残るリスクを考えると、自ら脱いだ可能性が高いと感じました。
ブリーフ1枚の男性の死体に動揺する麗子
©東川篤哉/小学館
さらに注目すべきは、事件当夜の目撃証言の「食い違い」です。
150cmの小柄な女性と、170cm近い高身長の女性――この矛盾に対して私は、
- 野崎本人が女装していたのでは?とも考えたが、身長が合わない(160cm)
- 床スレスレのロングスカートだったことから、足元を隠す意図を感じた
という推測に至りました。
また、風祭警部が「焼きそばの匂い」から大胆な推理を展開する場面もありました。
推理自体は外れていたものの、風祭警部自体は証拠を集める能力は案外高いと感じました。

推理はトンチンカンだけど、意外と捜査で足を使っているなぁと。最終的に飽きて、麗子に全部ぶん投げるんですが…
見どころ2:婚活アプリが導いた三人の容疑者
野崎伸一が婚活アプリで複数の女性と交際していたことが発覚しました。
私の印象としては、単純に婚活をしていたのだろうと受け取りました。しかし一方で、プロフィールに身長を170cmとサバ読みしていた点が非常に気になりました。
被害者の身長は実際には160cmだが、婚活アプリのプロフィールには170cmと書かれていた
©東川篤哉/小学館

この設定のズレが、重要そうなのだが、どう解決に導かれるのかわからない。
容疑者として浮かび上がったのは、斎藤アヤ、黛香苗、森野千鶴の三人。
それぞれに怪しさが漂っていましたが、私が特に気になったのは森野千鶴でした。理由はシンプルで、人の身長を縮めることは難しいためです。
のちに影山の推理で出てくる「シークレットシューズ」ですが、これは身長を上げれても、下げることはできません。
150cmの女性と170cmの女性が目撃されているのなら、下方に合わせて身長150cmの森野千鶴が怪しくなります。
また、農薬が毒物として使用されたことについても、不気味さを感じました。
唯一、この説で引っかかるのは「毒物の農薬」です。
森野千鶴がフラワーショップに勤めている以上、計画的に農薬を使って殺した場合、真っ先に疑われかねません。

それなのに、農薬を使って殺すだろうか…というのが、彼女を疑いきれない部分と鳴っています。
見どころ3:影山の推理が暴く身長トリック
「170cmの女性」と「150cmの女性」という、矛盾した目撃情報。
最初にこの証言を聞いたとき、私は漠然と身長にトリックがあるのではないかと感じていました。ただ、視聴中は野崎自身が女装していた可能性まで考えていたため、整理しきれないままでした。
そんな中、影山は「身長の違う二人は同一人物」、そしてシークレットシューズによる身長偽装をしていると推理してみせます。
野崎の部屋から出てきた170cmの女性は「足元を隠すためにロングスカートを履いていた」描写もあり、その推理は自然に受け入れられました。
床スレスレのスカート。そして、靴は男物のようにも見える
©東川篤哉/小学館
また、この段階でも私には多くの疑問が残りました。
- なぜスマホを破壊しようとしたのか?
- なぜ死体はブリーフ一枚だったのか?
- 服はどこに消えたのか?
- 洗濯機の中にあった青のりとソースの意味は?
- 22時に出てきた170cmの女性は誰だったのか?(死亡推定時刻は20時)
見どころ2では森野千鶴が怪しく見せられていると感じた私ですが別の視点として、
野崎が夏祭りでシークレットシューズを使い、身長を170cmと偽っていたと仮定すれば、犯人もそれを利用した可能性があります。
つまり、犯人は野崎のシークレットシューズを使って、野崎の部屋から出てきたという可能性です。
そう考えると、本来160cmほどの女性――例えば黛香苗が犯人だったのでは?という仮説にも辿り着きます。
まとめ
第4話では、ブリーフ姿で発見された野崎の遺体をきっかけに、さまざまな謎が浮かび上がりました。
150cmと170cmという食い違う目撃情報、婚活アプリを通じた複数の容疑者の存在、そしてシークレットシューズを使った身長トリック。
これらが少しずつ繋がっていく過程を、私は興味深く追いかけました。
また、影山の毒舌に新たなバリエーションが加わったことも、麗子とのやり取りの面白さを引き立てていたように思います。

まだ全ての謎は解けていない。この続きがどう描かれるのか、気になって仕方がありません。
次回の展開にも注目していきたいと思います。