『リターン~ある外科医の逆襲~』143、144話の見どころ・ネタバレ
1.上府の婢に救われる春馬
徹の腕の良さもあって春馬の手術は成功する。その後の経過も良く、春馬の体調は順調に回復していく。もう、徹が診る必要性がなくなり、春馬の元を去ろうとしたとき、春馬は小さな声で「ありがとう」と徹に伝えるのであった。
徹が春馬の元を去ってから3年後、春馬の居る精神医療センターが火事になる。春馬は逃げ遅れて火事にやられそうになるが、そこを「天女・上府の婢」に助けられて生き延びる。
上府の婢によって生きることを命じられた春馬は残りの人生で償いをするために、火事の騒ぎに乗じて姿を消すこととなる。
©Kakao piccoma Corp.:上府の婢が火事で死ぬことを覚悟した春馬を助ける
上府の婢よって呪いを掛けられていた春馬だが、徹に謝罪をしたことでその呪いが解けたようだ。
春馬が今後、どのような人生を送っていくのかはわからないが、悪事を働くことはなさそうだ。
2.医療ボランティアに行く五十嵐親子
時は流れて徹は50歳手前に、息子の功補は中学生になっていた。功補は両親に憧れてか医師になろうとしていることがわかる。
徹は休暇を使って過疎地域に医療ボランティアに行くことを決める。そこには功補も付いてくることとなる。
医療ボランティアを一通り終えた徹は、その島の周りを歩いていると半身が火傷の人物と出会う。その人物に徹は既視感を覚えるも、誰であるかは思い至らなかった。
©Kakao piccoma Corp.:中学生になった徹の息子・功補
医者が居ない離島に徹が医療ボランティアに行くと、そこには偶然、半身火傷状態の春馬と再会することになる。火傷が激しかったこともある、徹は春馬と気づけなかったようだ。
徹が春馬の行方を知らなかったと考えると「春馬は精神医療センターの火事で死んでしまった」と思っているのかもしれない。警察もそれで無期懲役の春馬を追いかけていない可能性もある。
『リターン~ある外科医の逆襲~』143、144話の感想・考察
10年という期間を空けて再開することになった徹と春馬だが、何か会話をするということは一切なかった。だが、春馬の謝罪という形で長年かかられていた上府の婢の呪いは解ける。
明言はされていないが「春馬の幻覚=上府の婢の呪い」だと思われるので、それが解けた春馬はおそらく幻覚はもう見ていないだろう。(統合失調症が治っているかは別だろうが)
火事に乗じて春馬が行方をくらませたのは、春馬は無期懲役の身なので普通に戻ると身柄を拘束され、物語が何も進展しないからと予想できる。