『リターン~ある外科医の逆襲~』51話、52話の見どころ・ネタバレ
1.暁教授が倒れる
前世でも心臓を患っていた暁教授が手術中に心筋梗塞で倒れる。他に任さられる医者もいないことから、その場に残った五十嵐徹と二階堂春馬で手術をすることになる。
©Kakao piccoma Corp.:自分たちだけで手術を続行することを決意する徹
患者の命がかかった場面で徹は前世から数えて10年ぶりの肝臓移植を実施する。徹の実力を認める春馬でさえも、この手術は無理だと思っていたのだが、徹は手術を完璧にこなし、患者を救う。
研修医としての実力を遥かに凌駕した結果を徹はなんとか隠そうとし、口裏合わせのために春馬にも口止めをするのであった。
毎度のことながら「目立ちたくない」からの「でも患者は助けたい」ということで、研修医離れした実力を発揮してしまう徹。さすがに肝臓移植手術を完璧にこなしたとあっては、言い訳のしようがない。
だが、目撃者も少なかったということもあり口裏を合わせて噂が広がることを防いだ。しかし、春馬の不気味さが気になるところである。一番手である徹がまだ、実力を隠していることに何かどす黒い感情が渦巻いているのかもしれない。
2.救急センターでの研修
なんとか肝臓移植手術の件の口止めに成功した徹は、次の研修先である救急センターに配属される。救急センターでの勤務は24時間働き、24時間休むというサイクルらしく、二階堂美穂は徹と会う時間が増えて喜んでいる様子であった。
徹はカフェに行くとちょうど病院内にいたエイミーと再会する。そこで「TC80のプロジェクト」を進めていたのは通るだということを吹聴されて、徹の評価はまた一段と良くなる。
天才的な活躍をみせる徹の存在をよく思っていない二階堂宗利は徹の評価を下げるために、末期がんの患者を担当させてミスをさせようと企むのであった。
不本意ながら春馬を後継者にしないといけない宗利は、春馬が一番であることを証明するために邪魔な徹を排除しようと動き出す。
だが、それなら徹を大日病院に入れなければよかっただけなのだが、そう考えるとやはり徹を大日病院にスカウトしたのは宗利の意志ではなく、春馬の可能性が濃厚だと考えられる。
『リターン~ある外科医の逆襲~』51話、52話の感想・考察
徹の並外れた実力を証明していくことで、段々と周りの人間も徹のことを頼りだすようになる。実際、それによって先輩医師たちも仕事が楽になるので、感謝もされる。
ほとんどの人間からは実力を認められて、教授たちにいたっては徹という人材の争奪戦になりそうだが、徹を唯一敵対視している人物が大日病院上層部というのがついていない。
本来、実力のある医者というのは病院にとってありがたいところなのだが、派閥争いをしている二階堂家からしたら邪魔者でしかない。