『リターン~ある外科医の逆襲~』71話、72話の見どころ・ネタバレ
1.早見教授が調査しだす
五十嵐徹は名医として名前が売れたために仕事がどんどん入ってくるようになる。しかも、多忙を極める救急センターでも仕事をしていることからまったく休めないでいた。
©Kakao piccoma Corp.:良い評判が広まりすぎて多忙を極める徹
そんな体調の悪い徹を見かけた外科医の早見教授が話しかける。本来、大日病院の外科医は1年目から救急センターには配属されないし、3ヶ月連続で救急センターにいるという徹を早見教授は不審に思いだす。
早見教授は主任の本居教授に事情を聞こうとするも、本居教授はまったく取り合おうとしてくれない。それでも早見教授は真相を知ろうとして引こうとしない。根負けした本居教授は他言無用であること、そして教授の座を失うリスクがあることを指摘しつつも事情を語ってくれるのであった。
外科医の中で徹の味方をしてくれるのは現在、早見教授しかいない(暁教授はアメリカに行ってしまった)。その早見教授が自身の地位を失うリスクを承知で、徹のために動いてくれているのは力強い。
しかし、相手は大日病院理事長なので、その立場より下の教授が何をしても状況が好転しなさそうなのが辛いところである。
2.理事長から目をつけられている
救急センターで多忙を極めていた徹だが、ちょうど暇になる瞬間があり、そこで早見教授から食事に誘われる。最初は他愛も無い会話で始まった食事だが、話は確信に迫っていく。
早見教授は徹に「理事長と何かあったのか?」と質問し、その上で「理事長は徹の挫折を願っている」という真相を話すのであった。
今までの徹の障害というと、目の前に現れてあからさまに嫌がらせをするという人物が多かったが、理事長による嫌がらせは徹の知らないところで起こっていることだった。
それを今回、早見教授からの情報で知ることになる。しかし、悲しいのはこれを知ったからと言って対抗策がないところだ。現状一番良い手は、大日病院を去るぐらいしか思いつかない。
『リターン~ある外科医の逆襲~』71話、72話の感想・考察
味方として早見教授が動き始めてくれたが、相手が大日病院理事長となると焼け石に水という感じである。自分の地位を守るために二階堂宗利は動いているので、交渉の余地もないだろう。
優秀であればあるほど、ピンチになっていくというのは、今までの学生時代とは毛色が違う問題である。