『リターン~ある外科医の逆襲~』69話、70話の見どころ・ネタバレ
1.救ったのは人間国宝の画家
「手術をしたかったら家族と連絡を取れ」と言われた徹はなんとか手を尽くして家族と連絡を取ろうとするが出来ないでいた。当直は本居教授は相手をする気がなく、時間だけが過ぎていく。
業を煮やした徹は自分で手術をすることを決める。結果、手術は上手くいき患者を救うことに成功する。患者は順調に回復していき、とうとう目を覚ます。
©Kakao piccoma Corp.:上層部がまったく取り合ってくれないので、徹は自分で手術することを決める
みすぼらしい格好をしていた患者だったが、実際は人間国宝の画家・河合奏明(かわい そうめい)であることが自己紹介によって判明する。
前回、身元不明の患者を救った時は天涯孤独の人物であったが、今回は人間国宝という偉人であった。徹が分け隔てなく人を救っていることで、このような大物を救うことも発生している。
前回は自腹を切って治療をすることになったが、今回は逆に大きな名声を手に入れることができた。大日病院上層部は徹の評価を下げるために救急センターに追いやったが、結果的には逆効果であった。
2.再びニュースとして取り上げられる徹
人間国宝の河合が事故にあったことはニュースで取り上げられて、彼が大日病院で治療を受けたことも話題になる。河合を治療した医者が大泉議員を救った若き天才外科医・五十嵐徹だったことからマスコミはこぞってこのニュースを取り上げる。
これ以上、徹の評価が上がることを嫌った二階堂宗利は河合の担当医師を徹から本居教授に変えようとするが、それは河合に拒否されてしまう(手のひら返しが見え見えだった)。
退院できるほど回復した河合は、そこで得たインスピレーションを元に絵を描く。そして、それを大日病院へと贈呈するのであった。
大泉議員を救っていたという前評判もあり、今回のニュースも大々的に取り上げられることになる。徹は世間的にも知名度が高くなってきており、マスコミとしても取り上げやすい存在になっている(視聴率が取れる)。
なんとか徹の評価をこれ以上、上げさせないために宗利は対策を打とうとするが、あまりにも見え透いた対応すぎて河合からは拒絶されしまう。
『リターン~ある外科医の逆襲~』69話、70話の感想・考察
「身元不明の患者」でも分け隔てなく助けるという徹のスタンスが、今回は功を奏して大物の人物を助けることになる。大日病院上層部では救えなかった命だろう。もし、この患者を救えていなかったらかなりの責任問題になっていたと思われる(だとしても、本居教授がトカゲの尻尾切りされそうだが)。
もはや、ここまで徹の知名度が上がると、仮に大日病院から追い出されても引く手あまただろう。しかし、二階堂宗利は自分の地位が大事なので、優秀な人材を手元に置いておこうという考えは無いと思われる。