『リターン~ある外科医の逆襲~』77話、78話の見どころ・ネタバレ
1.本性を表す春馬
超難度の大動脈瘤破裂の手術を徹は完璧にこなす。これによって関口の父親は奇跡の生還を遂げる。
関口からお礼を言われるのだが、関口はどうやら徹に連絡する前に春馬に電話をしていたらしい。しかし、春馬は取り合ってくれず、すぐに電話を切ったと言う。
徹はその事実を確認するために春馬を呼び出す。春馬は関口からの連絡を拒否したことを悪びれる様子がない。しかも、春馬は徹を潰そうとしていると宣言し、ついに本性を表すのであった。
今まで自分の気持ちを隠していた春馬だが、徹に強く指摘されたことでついに本性を表す。春馬は理事長とは違い、徹を追い出すのではなく「潰す」と表現している。
春馬が今まで味わってきた屈辱的な思いを徹にも体験させようというのだろう。
2.徹の取り合いをする教授たち
今までも新人離れした実績を上げてきた徹だが、今回の大動脈瘤破裂の手術を成功させたことで、さすがの歴戦の教授たちも驚愕する。
早見教授の喧伝もあって、徹は生まれながらの医学の天才という扱いになる。その逸材を自分の科に引き込むために教授たちの徹の取り合いが発生する。
©Kakao piccoma Corp.:徹の実力を外科教授たちに話す早見教授
教授たちから絶大な信頼を得た徹は、本来、救急センターの当直教授が患者の手術をするところを、徹に丸投げされるということが多くなるのであった。
徹の実力を目の当たりにしてきた人物は徹の実力を認めていたが、今回の大動脈瘤破裂の手術を成功させたことで、それ以外の教授たちにさえ、実力を認めさせる形となった。
これだけ話題となれば、もはや外科から追い出すのは不可能と言っていいだろう。
『リターン~ある外科医の逆襲~』77話、78話の感想・考察
ついに本性を表した春馬であるが、潰す相手である徹に狙っていることがバレても潰せる自信があるのが謎である。兄の智章を殺したときのように「証拠の残らない」方法を確立させているのだろうか?
二階堂理事長はまだ徹を追い出すために自滅狙いの方法を取っているからまだいいが、春馬に関しては直接的に人を殺しそうな怖さがある。