『俺だけレベルアップな件』165話、166話の見どころ・ネタバレ
1.君主たちを瞬殺していく
水篠旬はその場に居るだけで酷寒の君主にプレッシャーを与えて、力の差を見せつける。旬が一瞬背中を向けた隙を突いて酷寒が全力で攻撃するがそれも片手で防がれてしまう。旬は逃げた牙の君主を追うためにその場から消える。
旬がいない間、イグリットと酷寒の君主が戦うのだが、それもすぐに終わり、旬が帰ってくる。牙の君主が瞬殺されたと悟った酷寒は抵抗しようとするが、抵抗虚しく酷寒の君主も倒されてしまう。
旬は自分が一時的に死んでいる間、守ってくれた人物を探しに行く。水篠ジュンイチローは神の力を受け入れた代償で体が崩れ始めていた。ひっそりと一人で死のうとしていたジュンイチローの前に水篠旬が現れる。
© Kakao piccoma Corp.:逃げた牙の君主に追いつく水篠旬
影の君主として覚醒した水篠旬は君主たちを瞬殺していく。「レベルアップ」という概念からも解放されて、能力がカンストしたと考えるべきだろうか。
父親のジュンイチローは神から力を与えられたと言っているので、おそらく支配者から力を貰ったのだろう。そう考えると国家権力級ぐらいの力はあったと思われる。
2.父親との別れ
水篠旬の父親は過去にゲートが閉じるまでに脱出することが出来ず、閉じ込められたことがあった。そこに支配者たちが現れて「横暴な君主たちと影の君主の降臨を止めて欲しい」と言われて、父親のジュンイチローはそれを了承する。
しかし、影の君主は息子の旬であり、使命を果たせず離れた場所から見守ることしかできなかった。だが、支配者たちの考えが変わり、竜帝の軍を倒すためには影の君主の力が必要と思い始める。そして、ジュンイチローは旬を守るという選択をする。
父親の体が崩れ、別れが訪れた後、水篠旬は君主たちを絶対に倒すという決意をする。後日、ダンジョンブレイクの日がやってきて、世界中からハンターたちが集まりモンスターを待ち受ける準備をしていた。
© Kakao piccoma Corp.:父親との別れに涙する水篠旬
やはりジュンイチローは支配者たちから力を与えられていた存在だったようだ。ずっと使命を果たせないまま傍観していたが、支配者たちの方針が変わったことで最後に息子の前に現れることができた。
そして、世界中からハンターが集まって超大型ゲートを迎え撃つことになる。ダンジョンブレイクして出てきたモンスターたちは一見、影の兵士のようにも見えるがあれは敵なのか、それとも仲間なのだろうか?
『俺だけレベルアップな件』165話、166話の感想・考察。
水篠旬が影の君主として覚醒したことで他の君主たちを問題なく排除する。おそらく、他の君主たちも簡単に対処できそうだ。残るは、君主側の最大戦力である「竜帝」がラスボスになりそうだ。
レベルアップという概念から「無制限に能力が上昇する」と思っていたが、「影の君主」という最大値は用意されていた。今はゲームシステムからも解放されて、影の君主の力をフルに使うことが出来る。そう考えると「システム設計者」はあの段階で本当に殺していたのだろう。今更、実は生きてましたという展開は考えづらい。
水篠旬は家族思いなキャラなのは間違いないのだが、家族との繋がりを描いた場面が少ないがゆえに少し感情移入しずらいところはある。作中、レベルアップや戦いが多いので、どうしてもそこらへんの日常が描きづらいのが欠点ではある。