『俺だけレベルアップな件 外伝』7話、8話の見どころ・ネタバレ
1.向坂雫との再会
中学生の向坂雫は大会の一次予選を通過するも足を負傷してしまう。このまま続けるべきか悩む雫に、水篠旬が突然話しかけて、怪我を押して走れば一生後悔すると警告する。かと思うと、旬は雫に治癒魔法をかけて足を治療してしまう。
雫は過去にあったことがあると感じて旬を呼び止める。話を聞きたければ、俺と走りで勝負して勝てたら話してやるという。雫は今は駄目でもいつか、旬の走りを超えると言って、その条件を飲むのであった。
そして、時は流れて旬は大学受験を控えるクリスマスがやってくる。旬と雫はクリスマスの中、外で待ち合わせをして2人で出歩く。そこで雫は昔約束した、走りの勝負を突然仕掛ける。雫は「私のことが好きなら動かないでください」と旬を足止めした上で走り出し、勝負に勝つのであった。
© Kakao piccoma Corp.:競技大会をきっかけに仲が良くなる水篠旬と向坂雫
陸上部で新人だった水篠旬が、一気に時間が経過して大学受験の時期になる。高校では向坂雫と出会い、結ばれるというのがメインの話となった。こういう恋愛要素は本編ではかなり薄かったので、外伝では違いを見せてきた。
序盤からかなり展開が速い。時間が進み、次からは大学生編が始まりそうだ。家族との描写が一切描かれておらず、2年間の失踪後、家庭がどうなっているのかよくわからない。
外伝が何話までの予定かはわからないが、「前作に登場したキャラが今どうしているのか」を全て描いたら終わりになるのかもしれない。
2.影の兵士たちの生活
今回は影の兵士たちが住む『安息の世界』での一面が描かれる。1000万以上の兵士を収納しているだけあって広大な大地が広がる。そこでは影たちが日々暮らし、情報交換をしている。
君主の力が強まると影の兵士たちも影響を受けるらしく、結果として人間と似たような生活をするようになる。配下の影の兵士たちは水篠旬が向坂雫と出会えたことを自分たちのことのように喜ぶ。
軍団長イグリットは水篠旬と初めて出会ったときのことを思い出す。最初は旬の実力の低さに失望したが、その諦めない心に破れ、感心する。旬に仕える中で、徐々に忠誠心は先代から水篠旬へと移っていく。イグリットは先代への思いを忘れずにいつつも、今の君主である旬へ多大な忠誠を誓うのであった。
© Kakao piccoma Corp.:先代の影の君主の命令に従い水篠旬と戦うことになるイグリット
今回は珍しくというは初めて『影の兵士視点』で話が進められた。影の兵士たちは召喚されていない間は、じっとしていると思っていたが、『安息の世界』で普通に生活していたようだ。1000万も影の兵士がいるのなら、もはや国レベルの生活圏だ。
長い戦いの世界から解放されたのは水篠旬だけではなく、影の兵士たちもそうなので彼らも生き方を切り替える必要があるのだろう。イグリットは水篠旬の生活を応援しつつも、何か勉強で役に立とうとしている。
『俺だけレベルアップな件 外伝』7話、8話の感想・考察。
前世では国家権力級ハンターだったトーマス・アンドレが登場する。どうやら、セルナ夫人の未来予知で救ってもらったらしく、セルナ夫人の家に居付いているようだ。言葉ぶりからして、今はプロレスラーなのかもしれない。
水篠旬が大学で会いたい人が居ると言っていたが、誰なのだろうか?もちろん、前世で関わりのある人間だろうが、後藤会長あたりが大学教授をしていたりするのだろうか。
旬と雫がくっついたことで、一区切りついたので影の兵士たちの生活部分が描かれた。影の兵士たちは影同士でコミュニケーションを取れるようだ。閑話休題的な話が入ったことで、次からは水篠旬の大学生編が始まりそうだ。
前回記事:5話、6話:巨人族を撃退する
次回記事:9話、10話:諸菱賢太との再会
総リンク:『俺だけレベルアップな件』全ての感想記事リンク一覧