『遠回り~それでも好きになっていいですか?~』最終回15話、16話エピローグの見どころ・ネタバレ
1.両者の告白
「司さんのバカ」と言って引き止める優羽。勝手に決めて勝手に去ろうとする司に「自分の不幸も、幸せも自分が決める」と優羽は司に伝える。
優羽が記憶を取り戻していることに司は驚く。そんな司に優羽は好きな気持ちを伝えて告白する。司も前から好きだったことを告白し、その気持ちに答える。
晴れて結ばれたふたりは、司の母親の墓参りに行く。その後も2人でデートをしたりと仲を深めていくのであった。
© Amutus Corporation:司に告白する優羽
出会いから3年が経ったが、ふたりはやっと結ばれることになる。最後は、優羽の強い気持ちが決め手となった。
二人の間の障害となる人物はそもそも存在しなかったが、出会うきっかけの後ろめたさ、そして優羽が男性恐怖症が二人の間を引き裂いていた。その障害がなくなったからこそ、結ばれることができた。
2.トラウマを克服し結ばれる2人
優羽はトラウマの原因となった事件の詳細について司に話す。優羽はその時、男性から触られたことで汚れたと自分を卑下したようだ。その話を聞いた司は優羽は汚れていないことをわからせてあげると豪語するのであった。
ひとつになった2人はその後、白川・大倉ペアと一緒にお茶をする機会を設ける。白川と優羽は年齢が近いこともあってか意気投合する。
その後、二人きりになった優羽と司は一緒に住もうという話になる。優羽は最初こそ否定するも、司からの強い押しによって了承するのであった。
© Amutus Corporation:一緒に住もうと提案する司
優羽がいじめられていた当時、なぜ「自分は汚れている」と思っているかわからなかったが、原因は男性に連れ去られそうになった経験が背景にあったことが明かされる。その経験や思いを司が払拭することで、名実ともに男性恐怖症から優羽が解放された形となる。
司と瑞希との誤解も解けて、司グループと優羽グループが合流する。女性不信の司と男性恐怖症の優羽が最終的にはハッピーエンドを迎えることが出来て本当に良かったと言える。
『遠回り~それでも好きになっていいですか?~』最終回15話、16話エピローグの感想・考察
主人公・優羽の「記憶喪失と事故の謎」からスタートした物語だったが、終わってみれば純粋な恋愛物語であった。情報の無さや司への不審感から少しホラー要素が匂わされたが、過去回想の司編が始まってからはどうやって2人が出会い、惹かれ合い、出会うのかという話だった。
社会人かつ、女性慣れ、女遊び慣れしている男性陣だったのにも関わらず、中学生のような恋愛模様だったのは少し違和感を感じた部分である。
恋敵などもおらず、少数精鋭で物語が進み、全16話という短さから実に読みやすい作品となっている。ドロドロとした恋愛模様というよりかは、お互いが成長しつつ恋愛していく物語だ。
前回記事:14話:再会を果たすふたり
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