『リターン~ある外科医の逆襲~』73話、74話の見どころ・ネタバレ
1.理事長にどう対抗するべきか悩む
大日病院の理事長から目をつけられていることは確実であると知った徹は理由を想像する。早見教授は息子の春馬が理由なのではないかと予想をする。
二階堂宗利は理事長への出世コースを瞬く間に上がっていった。だから、息子の春馬にも同じ出世コースを歩ませるつもりのはず。しかし、春馬よりも優秀な徹が現れたことで春馬が目立てず出世させずらくなっている。
理事長に目をつけられたと知った徹は落胆する。いくら若手の天才医師と言われても理事長から目をつけられたら終わりである。大日病院を辞める選択肢も考えたが、なぜ、何も悪いことをしてない自分が引かないといけないのかと徹は憤るのであった。
本来、二階堂智章が生きていれば何も問題なく大日病院の理事長後継者に指名できたのだろうが、智章が亡くなったことで全ての歯車が狂いだす。春馬も申し分ない才能はあるのだが、徹の存在のせいでむしろ二階堂家では無能扱いされてしまう。
徹にとって一番良い選択肢は今までの実績を引き下げて別の病院に行くことだが、それは負けを認めたようで嫌なのだとわかる。
2.関口の父親が急患として運ばれてくる
大日病院の行事の1つ賀礼会の日がやってくる。病院内のほとんどの人間がこの会に参加して酒を飲む。しかし、救急センターに配属されている徹はひとり病院に残ることになる。
何もなければ良いと祈っていた徹だったが、無情にも急患が運ばれてくる。しかも、患者は学生時代の友人・関口の父親であった。
大動脈瘤破裂という徹ひとりでは対処しきれない状態ということで、徹は村上に電話をして当直の御子柴教授を呼んでもらうことにする。しかし、村上からの返答は応援に駆けつけられそうもないから、他の病院へ移送してくれというものであった。
©Kakao piccoma Corp.:村上に電話をして応援を呼んでもらおうとする徹
不穏に思われていた関口父の病状が悪化する。しかも、病院内に医者がほとんどいないという最悪のタイミングとなった。前世の徹父と状況が似ており、病気をほったらかしにした結果、重大な病気になってしまうというものであった。
なんとか応援を呼ぼうとする徹だったが、飲み会には理事長も参加しているので、案の定、誰も応援に来てくれないという最悪の結果になる。
『リターン~ある外科医の逆襲~』73話、74話の感想・考察
理事長に目をつけられたことを知った徹は「別の病院に行く」という安易な選択肢は取らずに、大日病院に残り対抗することを選ぶ(悪いことを何もしてない自分がなぜ引かなければならないのか?という思いが強い)。
しかし、状況は一向によくならず、ひたすら理事長からの攻撃を受け止めるしかない。今回もおそらく理事長が邪魔をしているから応援が来ないと予想ができる。反撃の手段が一切ないのが辛いところである。