ピッコマ『もう一度、光の中へ』26話、27話の見どころ・ネタバレ
1.真の黒幕の存在
3週間の療養を終えて、アイシャはやっと1日30分だけ外出が許されるようになる。外出先でイシスと偶然、出会う。どうやらイシスもアイシャと同じく3週間療養を強制させられていたようでやっと外に出れたようだ。
イシスは今回の毒殺未遂には他に黒幕が居ると話す。父ティリオンはこれをアイシャに隠そうとしたが、イシスは真実を伝えるべきだと思ったようだ。覚悟ができていたアイシャは黒幕の名前を聞こうとする。
真の黒幕はイデンベル皇室であり、イデンベル国内が混乱している今、その不安を外部にそらすためにエルミール帝国に波乱を起こそうとしていた。
アイシャの予想通り、毒殺未遂の黒幕はイデンベル皇室であった。イデンベルは国内が不安定な状況であり、しかも後継者である皇太子にも何か欠点があるようなので、それをエルミール帝国の波乱によって目を逸らそうとしていたようだ。
しかし、皇帝ティリオンもイデンベル皇室が毒殺に関係していたと知っているということは、ほどなくして戦争になる可能性が高そうだ。
2.前世について語るアイシャ
アイシャは黒幕の名前を聞いて、前世の自分を殺すだけでは飽き足らず、今の家族さえも奪おうとしたイデンベル皇室に憎悪の感情が膨れ上がる。
覚悟を決めたアイシャはイシスに、自分には前世の記憶があることを語りだす。自分はイデンベル皇族のアリサだったこと、毒殺の冤罪をかけられて無実の罪で殺されたことを伝える。
©Kakao piccoma Corp.:前世の記憶があることをイシスに伝えるアイシャ
こんな、荒唐無稽な話は信じてもらえないと思っていたアイシャだったが、イシスは「信じる」と肯定してくれる。前世では兄弟から一切信じてもらえなかったアイシャだったが、イシスに信頼してもらえたことで前世で止まっていた時間が動き出すのを感じるのであった。
まさか、前世のことを家族に打ち明けるという展開は予想外であった。この手の「ループしている」や「転生した」ことは周りに伝えない(信じてもらえない)ことが多いが、この作品は珍しい展開を採用した。
前世の兄と今の兄(イシス)を比較するための方法として「荒唐無稽な転生の話」をするというのは良かったと思う。イシスは前世の兄とは違うんだぞという、対比が見ることができた。
ピッコマ『もう一度、光の中へ』26話、27話の感想・考察
アイシャ個人のイデンベル皇室への復讐話から、毒殺未遂事件が発端で国同士の戦争にまで発展しそうな状況になってきた。ここまで大事になってくると、アイシャだけの問題だけではなくなってくる。
そして、前世のことを打ち明けるアイシャをそれを信じるというイシス。おそらく、この話は二人だけの秘密になりそうだが、二人の信頼関係はより強固なものになったと思われる。